炎の輝石 ページ7
映画だよ?フィクションだよね?
と言い聞かせようとするけど、彩輝蘭にはそう思えなかった。
そして、何だか左の手首がビリビリしびれる...。
彩輝蘭は昔から赤い石のブレスレットを見につけていた。
これが映画の何に関係があるのだろう...。
不思議な感覚。
劇場からお客さんが出たのを確認すると、彩輝蘭は思いきって蜜璃ちゃんに今起こっている現象を話してみることにした。
蜜璃「あら、泣いてる顔もやっぱり良いわね♡
彩輝蘭ちゃん、ふふっ♡ 前から気になっていたの♡
炎の輝石みたいだけど♡ ロマンスの香りがするわ♡」
炎の輝石...?
彩輝蘭にはよく分からなかった。
ロマンスの香りなんて、相変わらず蜜璃ちゃんらしい表現。
石についてはものごごろがついた頃にはあったというぐらいしか記憶がない。
調べてみて何も手がかりは見つからなかったけど、キラキラして綺麗で気に入っている。
炎が灯っているように煌めきを見せる石
まるで煉獄さんの眼のような輝き
正体不明のこの石がないと彩輝蘭は落ちつかなくて
大切なものだと思って肌身離さず身につけている。
蜜璃ちゃんに炎の輝石について詳しいことを聞こうとしたけど、電話がちょうどかかってきた。
伊黒君がお呼びのようだ。
相変わらずアツアツなお二人なこと...
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作者名:よもやのいもや | 作成日時:2020年10月29日 2時