提案 ページ19
Aside
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師範がまた私を指導してくれると言ってくれた。私はとても嬉しくてこの人の継子で良かったと再度思えた。
少しして具合が良くなると早速鍛錬をはじめた。初日は脚が思うように動かなくて全然駄目だった。
それから1週間、2週間経っても走れる気配は無く、流石に凹んでしまってもう無理なんじゃないかと思うこともあった。
だがその度に師範が元気付けてくれてなんとか立ち直ることができていた。
__ある日気分転換に散歩に行った日途中で無一郎さんに会った。
「...ねぇ、暇だから構ってよ。」
そう言われて一緒に散歩することになった。
「最近走る訓練してるんでしょ?どうなの?上手くいってる?」
無一郎さんが単刀直入に聞いてきた。彼は私がすぐに返事をせずに目を逸らしたため上手くいってないということを悟り、へぇ、と呟く。
「それで落ち込んでるんだ。まあそれも仕方ない気はするけど。煉獄さん必死になってるもんね。」
「......はい...」
私は何も言えなくなっていたが無一郎さんはそのまま話を続けた。
「だからさ、うちに来なよ。俺も面倒見てあげる。」
え?無一郎さんのとこに??確かに色々な人に見てもらった方がいいのかもしれないけど...
「煉獄さんの負担も減ると思うけど」
負担が減ると言われたらはいと言わざるを得なかった。
「面倒をかけます...よろしくお願いします..!」
私は鴉に師範への言伝を頼み、その足で無一郎さんの屋敷に向かった。
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作者名:野田 | 作成日時:2020年1月23日 21時