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やられた…
あれが欲しいもの？
そんなんで納得できるわけないじゃん！
無し無し！あんなの無効に決まってる
だってその部屋には
今まで一度も扉さえ開けた事のないその部屋には
まだ行っちゃいけない気がする…
なんだかんだで集まる時はいつもジミンかテヒョンの部屋だったし
なんとなくだけど
理由なんてないけど
そう思ってくれるのはすごく嬉しいんだけど
こんな風になる前だったらなんとも思わず行けたのかな
確かにちょっと気にはなる…いつもどんな部屋で過ごしてるんだろうって。
でもなんか入っちゃいけないような気がするのはなんでなんだろう。
—
それから。
ちゃんと欲しいものを教えて下さーい
って何度言っても
もうもらったから
としか言わなくて
あんなのプレゼントの内に入んないのに。
ジョングクってこんなに頑固だったっけ…
そうしてる内にバレンタインデー当日を迎えてしまって
しょうがないからジウオンニと同じとこで選んだちょっとリッチなチョコレートだけ用意しておいた
今日はバレンタインデー特番の生収録があって
終わるのもきっと夜遅い
ほんとは今日渡したかったけど…仕事なら仕方ない
SI「オンニ達、今日渡すんですか？チョコ？」
控え室でピンクとブラウンに包まれたバレンタイン仕様の可愛いシアが聞いてくる
JU「私はもうあげたよ、当日は無理だと思ってたから。」
SI「オンニのそういうとこほんと凄いと思う…」
「そうか、先に渡しておけば良かったのか…」
SI「なんかヘコむぅ…世の中バレンタイン一色って感じなのに！」
そう言うあなたもバレンタイン感すんごいよ？
「終わったらそのバレンタインシアのまま渡しに行けばいいんじゃない？飛び起きて泣いて喜ぶよきっと(笑)」
SI「…そうしよっかな……」
なんて真剣に考えてる姿と、想像したデレデレのジミンの姿に思わず笑った
JU「ちょっと早いけどそろそろ行こっか？」
SI「はーい！」
先に渡しておけば。
そんな言葉が少しだけその顔を思い出させる
でもきっと、後からだって、喜んでくれるに違いない
2人に少し遅れて控え室を後にした
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作者名：OUREN | 作成日時：2021年11月5日 8時
