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信じられない

なんでこんな大事な日に寝過ごす!?

バカか私は


シアが去って1分遅れてやっと目が覚めて、優先順位を冷静に考える



今はスピード勝負だしな、化粧だ先、して着替えて髪!


寝起きの髪を雑にまとめて鏡へ向かい、きもちだけでもと必要最低限のメイクをして。



久しぶりに会うんだからちゃんとしたいのに、それよりも今は早く会いたい気持ちがたぶん勝っている




次!着替え!何!何着る?





バサバサと服を出していたその時



コンコン、とドアをノックする音




ちっ!シア!!?……違うな、彼女はもう行ってしまわれた…そしてノックの仕方があれだもの


あ〜オンニか


んもぉ〜




ガチャ




「オンニごめん、私さっき起き……」




バチっと目が合ってしまったけど、体が反射的にドアを閉めようとする



そしてたぶん彼も無意識に

閉まりゆくドアの隙間に足を挟めてそれを阻止した



もはや力の抜けた手はドアノブからすり落ちて



気づけばすっぽりその腕の中だ




JK「ごめん、ヌナ…俺待つこと苦手みたい」



うん、苦手っていうか、無理なんじゃないかな

文句のひとつでも言ってやろうかと思ったのに

ずっと恋しかった大好きなジョングクの匂いがして

なんにも言えなくなった






……



「あの…でもまだ準備中で…」



抱きしめたまま全く動く気配のない彼に

まるで開店前のラーメン屋のようなセリフを言ってみる



JK「待ってていい?一緒にいこ」


やっと少し離れた身体からするりと抜け出して、いいよ、入って、と促したはずなのに


その腕がまたグイッと引き戻される




JK「ヌナ、それは反則…」




今度は背後から

その唇は既に首元を捉えていて

思いがけず肌に直接感じた温かさに自然と背筋が伸びる



忘れてた。

まだ着替える前の

起きたまんまのキャミソール1枚ではもはや何も守れまい



這うように動く唇から
水音混じりの湿っぽい音がやけに響く



「………っ」


思わず押さえた口元



JK「ヌナ」



耳元で呼ばれれば、なす術なく身体はビクッと反応して



JK「…我慢してるの?」



いつもと違うその声に

本能がヤバいと訴えていた



「ジョング…」



服の裾からスルリとその手が入ってきたところで

ついに咄嗟に火事場の馬鹿力が出た


渾身の力で体を捻って

やっと見えたその目を睨みつける

まるで

ライオンを威嚇するネズミのように。

37→←35〜girls sideジウの場合〜



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作者名:OUREN | 作成日時:2021年11月5日 8時

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