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「だってオッパが話すって言ってたから…」


JK「普通さ、最初に言わない?ジョングクがやってね♡とかさー!!」


「言うかー!ジョングクじゃ絶対ダメじゃんよ!」


JK「…なんで?なんでダメなの?むしろ俺じゃなきゃダメでしょ!一緒に仕事したくないのー?」



ズイッと近づいてくる顔に、面倒な事になりそうだからという本音は言えず。



「……フォーマルって言ったら…ジニオッパかなと…」



JK「残念でしたー。魔王の勝利ですー。もう決まりましたー。」



…魔王?


「まお…」

JK「魔王が王子から守ってあげるからね、姫は安心して存分にお仕事してね」


…逆では?

ていうか…だから言ったのに、オッパが決めちゃえって。



「…変な事しないでよ?仕事なんだからね!」


JK「それももうヒョンに言われましたー!」





本当に大丈夫なんでしょうか…


あれとこれが顔を合わせるなんて、不安しかない…

ましてやあの階段事件以来…





JK「むかつくけど楽しみだね♪」


「どういう感情?」


JK「約束も。忘れてないよね?」


「…はい」




JK「……妄想したらちょっとムズムズしてきた」


「は?」



おもむろにヒョイっと身体を抱き上げて

すぐそこにあったイスに座って膝の上に私を乗せる


「ちょっと…」



腰から回った手が背中を引き寄せれば、身体がグッと密着する


顔っ!顔…当たってますよね…



JK「ドキドキしてるね、A」


いつもは私を見下ろしている目が、下から覗き込むようにこっちを見ている



「ちょっ…、は、離れなさい〜//ここどこだと思ってんのよ!」



JK「無理。おあずけくらいすぎて、ちょっとヤバイかも……」



「くらわせた覚えない…!」

JK「A、はい、ちゅー。」



首をめいっぱい伸ばして



JK「はやく」



今度は目だけじゃなく顔ごと上を向いて、口をとんがらせて待っている


……。



ほんの一瞬だけ…



チュッとくっついた唇をすぐに離した瞬間




JK「違う、こーやってやるの。」


後ろから首元を掴んだ手に捕まって、魔王のターンがやってくる



もう逃げられるはずがない





休む暇さえ与えてくれない荒い魔王の攻撃に

息も切れ切れ身体に力も入らない


苦しい呼吸がやっと解放されて深く息を吸い込めば




JK「ん、ごちそーさま♡」




ペロリと唇を舐めてこちらを見上げる


天使の顔した大魔王がいた





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作者名:OUREN | 作成日時:2021年11月5日 8時

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