18 ページ18
いつもの道から少し外れて
通り過ぎながらこっそりあのカフェを覗いてみる
…あれ？…居ない？
ぐるりと店内を見渡すけれど、その姿はない
今日は休みなのかな？
当たり前だけど
本当に私は彼の事を何にも知らないんだ
(何してるのかなぁ、、)
急に心細くなって
ついこの間、あんなに近くにいた距離が恋しくて
とぼとぼと歩き出した時
グイッ
腕に少しの痛みと、引っ張られる感覚
J K「A！！」
走ってきたのか息を切らしたその人は、振り向いた瞬間に花のような笑顔を見せた
途端に目を見開いて
J K「ごめっ！思いっきり引っ張った俺！大丈夫？」
そう言ってあたふたしている
もう、ほんとに
王子様みたいなタイミングで現れる
「ふふっ(笑)全然大丈夫だよ？」
そう言った私は、嬉しくて泣きそうな顔をしてたかもしれない
J K「さっきバイト終わってさ！隣の店でこれ買ってたらAが歩いてるの見えて！」
手に持っていたアイスを自慢げに見せて
まるで早口で楽しかった事を教えてくれる子供みたいだ
「今日ね、アンと会ってきた帰りでね？ジョングク居るかなぁってちょっと寄り道してみたの」
それに答えるように話す私に
J K「また来るって言ったのに。全然来ないんだもん」
今度はぷぅ、とほっぺを膨らませている
「…待ってた？笑」
照れ隠しで冗談まじりに言うと
J K「毎日」
真剣な顔でそう言うから、また心臓がうるさくなる
J K「やっと来た」
目尻の下がったその笑顔を見れば、期待しちゃいけないと分かっていても、嘘だとは思えなくてどうにも落ち着かない
「あ、旅行の日、テヒョンが車で迎えに来てくれるって！」
J K「車？いいねー、ドライブ！あっ、じゃあ俺、朝Aんちまで歩いて行こっかな、その方がテヒョンも楽だよね？」
「うん、そうだね！10時半くらいって言ってたけど…当日アンが連絡くれるって。」
J K「オッケーオッケー！」
そう言いながら笑っているけど、手に持ったアイスが溶けてポタポタと落ちている
「あ…アイス、溶けてるよ〜！」
J K「わ！やべ！」
雫を思わず手で受け止めて、下の方から食べ始める
「わー！手ー！どーすんのよー！笑」
カバンからポケットティッシュを取り出して、両手の塞がっている彼の代わりに拭いてあげる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 630人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
renou(プロフ) - hanamiさん» ありがとうございます！本業が忙しくなってきて、書きたいのに書けず悶々としています(^^;;頑張ります！！ (2021年11月22日 15時) (
レス) id: 5d37c52f24 (このIDを非表示/違反報告)
hanami(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張って下さい。続き、楽しみにしてます。 (2021年11月21日 0時) (レス) @page36 id: 97ddd4c5e5 (このIDを非表示/違反報告)
renou(プロフ) - MARIさん» 同じように思って下さってる方がいて、とても嬉しいです！早くくっつけたいのですが、この微妙な距離感を延々と楽しみたい自分もいます(笑)感想頂けるなんて、本当に創作意欲が湧きます！ありがとうございます(〃ω〃)頑張ります！ (2021年11月15日 7時) (レス) id: 5d37c52f24 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - お話のテンポ感も文章も読みやすくて最高ですー！キュンキュンするし、自分もこんな青春したかった…と思いながら読んでます（笑）続き楽しみに待ってます✨ (2021年11月14日 20時) (レス) @page31 id: de6259910f (このIDを非表示/違反報告)
renou(プロフ) - 巫都さん» わぁーありがとうございます(ToT)キュンキュンして頂けたなんて嬉しすぎます！楽しく読んで頂けるように頑張りますᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2021年11月13日 22時) (レス) id: 5d37c52f24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：OUREN | 作成日時：2021年9月28日 17時
