日常組といちゃいちゃしたいだけ

続き2 ページ31

『僕も一人だったらだめだったかもしれません・・クロノア先輩』

クロノア「なに？」

こういうときだからこそ、僕は言えるのかもしれない。

無理なことだとは思ったけど、ここは勢いだ。

『・・ここから生きて出られたら・・僕と付き合ってください』

クロノア「・・なにそれ、絶対生きて帰れちゃうじゃん」

短いキス。

そして、遠くからガシャリとドアを開ける重い音がする。

クロノア「いくよ！」

僕たちは手を繋ぎ階段を駆け下りた。


＝＝＝＝＝＝＝＝

――続いてのニュースです。誘拐犯から高校生男女が脱出し、無事に生還したという・・・・――

『クロノア先輩ー！！！』

僕はクロノア先輩を見かけ後ろから声をかける。

クロノア「わっ！なに？」

『いえ、偶然見かけて・・』

クロノア「そうなの？次教室移動なのかー」

『そうなんですよねー！クロノア先輩にもしかしたら会えるかもー！とか正直思ってました』

クロノア「ふふふｗ可愛いｗ次の授業頑張ってね」

『クロノア先輩も頑張ってください！』

クロノア「小さい頃みたいに「クロ兄がんばれ！」って言ってくれないの？ｗ」

『なっ！///』

クロノア「冗談だよｗばいばいｗ」

そういって僕の頭をなでてどこかへ行くクロノア先輩。

『クロ兄のばかっ！//』

クロ兄は振り返って笑った。

でも、

『好き。』

クロノア「知ってるー」

僕は微笑みあってから教室に向かった。

作者から→←続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す