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謎-15 ページ17

私には居場所なんてなかった。

ずっと。


小さい頃から父親に虐待をされ、学校ではいじめられて。

唯一。私を救ってくれたのは“音楽”だった。

幸い、母親は優しい人だったため、
私は10歳のころ母親にねだり、ギターを買ってもらった。

1 3歳の頃だった。

父と母が離婚をしたのは。

原因は父の私への暴力の発覚…と当時は聞かされた。

父は私に母親がいない所で虐待をしてきた。
傷も、服で見えないところに。そう。陰湿に。

それに、私は元々人に助けを求めたりしなかった。

だから、母親も6年間もの間 気づかなかった。

けど、母親は離婚こそしてくれたけど、あまり家には帰ってこず、正直寂しかった。

そして後に知ったが、離婚した本当の理由は、私のためじゃなく、ただ父親が役に立たなかったから。という理由だった。

けど、母親は暴力も振るわないし、別に普通にいいひとだった。
だから、一人の娘としてちゃんと母親を慕ってはいた。





私は7歳の頃から父親の暴力に耐えていた。


幼かった私は、父親に逆らえずただひたすら痛みに耐えることしか出来なかった。

泣いても父親の気を逆撫でするだけ。

だから、黙って耐えた


そして、それは学校でも同じだった。

学校でも男女問わずいじめられた。

精神的いじめと、肉体的いじめ。

私は全部黙って耐えた。

私にはそれしか出来なかったから。


あの時、私は黙っているんじゃなく、大声で助けを求めれば良かったのかもしれない。

心の奥でいつも叫んでいた気持ちを。

けど、心はもう完全に閉ざされた後だった。

私は人と話せなくなって、次第に助けを求めることも無くなっていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーー


私の家の一室の防音室。

そこは、私の部屋。宝物で埋まってる。

10歳の頃に買ってもらったギターを始め、

アコギ

エレキ

レスポール

セミアコ

AMP

エフェクター

マイク機材

その他の音楽機材

そう。これらは私の大切な宝物だ。

誕生日や、お年玉。バイトをして貯めたお金。

私はそれら全てをこの者達に捧げてきた。


ちなみに、コナンのマンガやグッズはおばあちゃんがくれたものだ。

おばあちゃんもコナンが大好きで、亡くなる前に私に全てくれた。

以降、私も自分で集めて大切に保管している。



そう。この部屋は、本当に私の命と言っても過言では無いものなのだ。


この部屋があったから、私は生きていられたと言っても過言ではない。


“あれら”を忘れられる空間

謎-16→←謎-14 少し変更しました!!9/30



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設定タグ:降谷零 , 名探偵コナン , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:れな | 作成日時:2018年9月3日 2時

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