８話 ページ9
教室に入ると、クラスでも特に仲良しの３人に抱きつき、
うち二人に撫でてもらってから、Ｂ組に向かった。
Ａ組とＢ組は何げに離れているためか、
それとも成績順にわけられているためか、
お互いがお互いのクラスに訪れることは例年どの学年も基本ない。
それなのに、このマイペースと言う言葉の化身のような猫宮は
毎朝毎朝Ｂ組にやってくる。
当然、最初はいい顔されなかったが、
猫宮の性格と特例さでＢ組にも馴染んでいる。
もちろん、Ａ組にもＢ組にも、そして普通科にもいい顔しない人はいる。
それでも猫宮は、そんなこと気にしない。
「おはよう！ゆうちゃん！！」
「お、おはよう！Aちゃん。」
そろそろなれてもいい筈なのだが、
毎朝毎朝猫宮に抱きつかれる度、安平は肩をびくつかせる。
周りからも、おはよう、と言う声が聞こえてくる。
猫宮は毎回 律儀に あいさつをしてくれる全員におはよう、とかえす。
個性のおかげで耳がいいので、聖徳太子顔負けにききわけられる。
その後、２人で他愛無い話をしたあと、猫宮は教室に帰っていった。
教室に戻ると、チャイムがなるまで死んだように寝るのが猫宮の日課だった。
「あんたって、ほんと死んでるのか怖くなるぐらいぐっすりねるね。」
「そのまま永遠に寝とけ。」
「
「
「好きな子はいじめるタイプ？モテないよ。」
「
「モテなくても、ひーちゃんのこと大好きだよ！」
「まじで巫山戯んなてめぇ！！くそ！」
プイ、とそっぽを向いて、毒素とよばれるその少年は自分の席に戻った。
くそが、とかブツブツ言いながら、勉強を始めた。
「そういえばさ、最近Aと一緒に登校してる彼って、例の幼馴染？」
「うん、そうだよ〜。」
「え、あのツンツン頭の目つきもガラも悪い彼がですか？」
「うん。」
「貴方からは、優しくてなんでもできる将来有望のヒーロー、
と聞いていたので驚きですね。」
なんで、と言いたげに首をかしげる猫宮をみて、
実はずっと抱きつかれている武器は心から嫁にしたい、と思った。
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炎舞 - 猫は目が凄く良いのでその設定は違和感ありますよ (2021年10月22日 14時) (
レス) @page2 id: ef3714da91 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄(プロフ) - 由瑠さん» 更新頑張ります！ありがとうございました！！ (2017年9月4日 18時) (レス) id: 5f243c0f11 (このIDを非表示/違反報告)
由瑠 - 煉獄さん» お役に立ててよかったです！！更新頑張ってください！！ (2017年9月4日 6時) (レス) id: c949df6efb (このIDを非表示/違反報告)
煉獄(プロフ) - 由瑠さん» すみません！オリフラはずしたと思ってたのにたったままに......。御指摘ありがとうございます！助かりました！！ (2017年9月3日 21時) (レス) id: 5f243c0f11 (このIDを非表示/違反報告)
由瑠 - オリフラ外した方がいいと思います。間違ってたらごめんなさい！！ あと、この作品いいですね！！好きです！！ (2017年9月3日 20時) (レス) id: c949df6efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉獄 | 作成日時：2017年9月3日 0時
