書類 ページ25
あの日から私は、徐々に八左ヱ門との距離を置くために少しずつ態度を変化させていった
八左ヱ門から呼ばれてもなにか用事があることを口実にその場をすぐ離れたり、事務の仕事がない日には、どこかへ出かけようと何度か誘われたが、それもなにか理由をつけて断るようにしていた
そんな日々が続いている一方、私は八左ヱ門との距離が少しずつ離れていっているという実感が全く湧いてなかった
前の私にしてみれば今の状態はとっても喜ばしいことなのだが、今の私にしてみればいつ来るか分からない別れのときを思うと、あまり落ち着かない気分になった
「はあぁぁぁ」
私は机にうつ伏せになるような状態になった
小「どうしたのAちゃん、ため息なんかついて」
私は体を起こし、再び書類に目を通しながら秀作の問いに答えた
「まぁ、ちょっといろいろあったんだよ」
小「いろいろって？」
「女の子にそこまで聞くんじゃないの」
そこまで言うと秀作は若干納得してなさそうな表情にはなったが、作業に戻り始めた
話に区切りがついたのを見計らったように吉野先生に私は呼ばれた
吉「Aさん、ちょっといいですか頼みたいことがありまして」
「はい、なんですか」
吉「実はこの書類を届けて頂きたくて」
と言って吉野先生は何枚かに束ねられた書類を私に見せた
それは各委員会の委員長に届けなければいけない書類だった
「分かりました」
そう言って私は書類を受け取り、事務室を出た
私は仲直り大作戦のあと、あまりほかの委員長の人と会う機会がなかったため少し雑談を挟みつつ順調に書類を渡して行った
けどひとつだけ書類を渡せていない委員会がひとつあった
それはお察しの通り生物委員会だ
下級生の誰かに渡してしまおうかと考えてもみたが、そんなことをしてしまうと八左ヱ門を露骨に避けていることがバレかねなかったので直接渡しに行こうと腹を括った
現在は昼休みの時間だったのでそこらじゅうに忍たまたちがいた
その中に八左ヱ門は見当たらなかったので別のところを探そうと踵を返した
八左ヱ門を見つけたのはあれからしばらく経ってからだった
(やっと見つけた､､､)
八左ヱ門は何を考えているかは分からなかったが空を立ったまま見つめていた
(何してんだろ)
そう思ったが私は特に気にせず八左ヱ門に話しかけようと歩を進めた
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もんちゃん - まさか...まさか！！気づいちゃう！！竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう！？夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい！！ (2022年11月24日 19時) (
レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います！ (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは！！八！！早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ！！てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります！ (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します！！これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね！！！ (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：線香花火 | 作成日時：2022年8月24日 19時
