目覚める ページ16
意識は案外すぐに芽生えた
目をつぶったままでいるが私はすっかり眠りから覚めていた
そしてふかふかの布団に寝かされていることも何となく分かり、そして薬のような独特の臭いがすることにも気がついた
うっすらと目を開けて周りの様子を伺うと伊作がそこで何かをゴリゴリと潰していた
私の視線に気がついたのか伊作は私が起きたことに気がついた
善「っ、Aちゃん､､！」
伊作は立ち上がり、私の布団の方へとよってきた
「あ伊作､､」
体を起こそうとしたがなかなか起きなかった
善「無理しないで、寝てていいんだよ」
伊作のその言葉に甘えて私はそのまま横になっていることにした
伊作の顔をよく見てみれば目元にはそこまで濃くはないものの以前よりも確実に大きなクマができていた
「伊作、その隈､､」
気になった私は思い切って聞いてみた
そうすると伊作は少しはにかんで
善「Aちゃんのことが心配でずっと付きっきりでいたら気づいたらこうなってたんだ」
伊作が隈ができるほど私は眠っていたのか
自分ではあれからどれだけ時間が経っているのか分からなかったため伊作に今までの事を話してもらった
善「Aちゃんがここで眠っていたのは大体2日ぐらいかな、2日前に竹谷が真っ青な顔をして君をここまで運んできたんだ」
崖から落ちる時に微かに聞こえたあの声は八左ヱ門の声だったのかと思うのと同時に私は2日も寝ていたのかと驚いた
「2日も寝てたんだ､､ごめんね伊作そんなに長い間付きっきりにさせてしまって」
彼の本業は学生な為、私に時間を使わせすぎてしまったと思い少し申し訳なく思った
善「Aちゃんが謝ることはないよ、それに僕は保健委員会委員長だからね」
保健委員会委員長という肩書きがすごく誇らしいのか伊作はえっへんと胸をはってみせた
さすがに2日も何も食べていないとなるとさすがにお腹も食べ物を欲するので食事をすることになった
あいにく崖から落ちた体では歩くこともままならないので伊作に医務室まで持ってきてもらうことになった
その時伊作に大きなお腹の音を聞かれてしまった出来事は忘れてしまいたい
持ってきてくれたお粥をペロリと平らげ、伊作に言われるがまま布団に横になった
そうして布団に入った時に私は
(早く八左ヱ門に会いたい)
とふと思った
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もんちゃん - まさか...まさか！！気づいちゃう！！竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう！？夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい！！ (2022年11月24日 19時) (
レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います！ (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは！！八！！早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ！！てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります！ (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します！！これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね！！！ (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：線香花火 | 作成日時：2022年8月24日 19時
