ウインク ページ19
【竹谷side】
医務室までの道中は猛ダッシュする俺のことを不思議そうに見る忍たまが何人かいたが俺は気にせる余裕もなかった
無我夢中で走り医務室の入口が見えてきた
俺は走ってきた勢いのまま襖をスパーンッ！と開けた
中には体を上半身起こして布団に入っているAがいた
Aは俺が勢いよく襖を開けたせいか驚いたような顔をしていたがそんなことを気にする前に俺の目からは涙が溢れてきた
目の前がものすごく霞む
俺はそのままAを抱きしめた
初めて抱きしめた彼女はあまりにも小さくて、そんな彼女をこんな目に遭わせてしまったのかという色々な思いがたちこめた
俺はあまりにも情けない姿で泣いていたがAは優しく俺の背中に手を回してくれた
こんな大怪我をおったのは俺のせいだと言うのに突き放さずに優しくしてくれる彼女がまた愛おしくて抱きしめる力が少し強まる
さらに崖から落ちたのは自分のせいだと彼女は言い俺の頭を撫でてくれた
「逆に私が崖から落ちたのを助けてくれてありがとう、八左ヱ門が助けてくれたって聞いてすっごく嬉しかった」
そう言ってAは微笑んでくれた
そんなAにもう少し自分を大事にして欲しいという思いと、Aが改めて俺より2つ年上の大人の存在のような瞬間が垣間見えたような気がした
その後慌ててAから離れ、他愛もない話をして医務室を後にした
これからはAの怪我が治るまでは定期的に医務室へ通おうと思った
5年長屋へ着くと同じクラスのはちや三郎が俺の部屋の前の壁にもたれ掛かりながらこちらをニヤニヤと見ていた
鉢「おかえり、八左ヱ門」
「どうしたんだよ三郎、そんなにニヤニヤして」
そうすると三郎は壁にもたれ掛かるのをやめ、俺に向き合う形で立った
鉢「今日はいつもと違って顔色がいいじゃないか、もしかして誰かが目覚めてルンルンだとか？」
「なっ、三郎！お前見てたのか！？」
俺は同じクラスのやつに見られていたと思うとあまりの恥ずかしさに顔が熱くなった
鉢「そりゃあんな必死な顔で走ってたら視界に入るよ」
「おれ、そんなに周りに見られていたのかぁ､､､」
確かに何人かに見られていたのはわかっていたが、そんな大人数に見られていたとは思いもしなかった
鉢「これからもお前のお姫様絵のアタック頑張れよ」
と言ってウインクを飛ばし颯爽と去っていった
「〜〜〜〜っ、さぶろー！！」
俺の声が長屋中に響いた
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もんちゃん - まさか...まさか！！気づいちゃう！！竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう！？夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい！！ (2022年11月24日 19時) (
レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います！ (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは！！八！！早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ！！てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります！ (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します！！これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね！！！ (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：線香花火 | 作成日時：2022年8月24日 19時
