君と2人の世界で【短編集】 (ページ2)

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『いやぁー恋愛しなくなってから気が楽やわほんまに』

来良「失恋してからまだ1週間のくせに｣

港人「なに数年前のことのように語ってんねん」

ある日の大学での出来事。いつも通り仲のいい3人で歩いてた。ほんまにいつも通りやった。でも、

『いった……』

横から走ってきた子にぶつかって相手も俺も転んだ。
なに走っとんねん！危ないな～走ったらあかんのに。

「あっ、純喜くんごめん、大丈夫？」

ぶつかった相手は同じクラスの○○ちゃん。たしか喋った事ないやんな。

『大丈夫や、○○ちゃんも大丈夫か？』

「大丈夫、ごめんねほんとに｣

そう言って急ぎ気味で一緒にいた日プ川と去っていった。

なんなんこの子。元カノと全く違うタイプやし。俺の好みじゃないはずなのに。

…めっちゃ気になる。

『…○○ちゃん、か……』

来良「なにー？一目惚れしたん？笑恋愛しない言うてたやん笑｣

『っんなわけないやん！！！』

港人「俺杏子ちゃんが好みやなー」

『何言うてるん！○○ちゃんのほうが…！』

来良「純喜くんガチやん笑」

恋愛漫画でよく見る一目惚れなんて馬鹿馬鹿しいって、俺とは無縁や、って思ってた。

だけど、、

○○ちゃんの顔見た瞬間、胸がドキッとした。

あぁ、俺単純やな。○○ちゃんに一目惚れしてもうた。