ほんまに解決したんやろか2 ページ3
"私、北さんのこと好きなわけやなかったみたいです"
北「…はぁ」
侑がAへの恋心を自覚して謝罪までした一方、主将の北信介は放心状態になることが増えた
今もAの言葉を思い返してはため息をついている
明らかに変だ
北「(なんで、あんとき俺は、あの言葉を聞きたないと思ったんやろ
なんで、手を伸ばしたんやろ)」
自分の気持ちなど自分しかわからないのに
北はその自分の気持ちを理解できないでいた
「信ちゃん、大丈夫か?
またぼーっとしてるで
食欲ないん?」
北「あ、ごめんばあちゃん
そういうわけやないよ」
祖母に注意され、今が食事中だったことを思い出す
北は今日の昼にも、チームメートの尾白アランに同じようなことを注意されたのを思い出して、最近の自分が変なことを自覚した
北「(俺のこと好きやなかったってわかったってことは
つまり、もう寄ってきてくれへんということやろうか)」
そう思うと、北はひどく胸が締め付けられる感じがした
北「(あ、でも別れ際に)」
"でも、主将の北さんのことは大好きです!!"
北「(って、いっとったな)」
そう言っていたAを思い出して、
北は少しだけ安堵した
その自分に気がついて
やっと結論が出る
北「(あぁ、なるほど
可愛がってた近所の子供が大きなって、もう遊びにきてくれんなったみたいな感じかな)」
懐かれていた子どもに急に自分離れされるというのは、誰しも寂しいものだ
北「(そうか、そういうことやったんか)」
北はなるほど、というふうに目を瞬かせた
「信ちゃん、ほんまに大丈夫か?」
また箸を持つ手が止まっている北をみて、祖母が心配そうに北の顔を覗き込んだ
北「あ、うん
もう大丈夫や
心配かけてすまんかったなばあちゃん」
「そう?
ならええんやけど」
すっきりしたような顔をみせた北をみて、祖母がにっこりと笑った
北「(主将の俺のことは好きやってゆーてたし、今までと何ら変わらんわ)」
自覚はないが、まるで自分に言い聞かせるようにそう考えた北は、再び箸を動かし始めた
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街角のドーナツ屋(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます(*´∀`*) (2020年3月22日 1時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - イラストはとてもお上手なので、事実です!2回褒めました!!笑笑 (2020年3月22日 1時) (レス) id: cc9cbc4c25 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - まっちゃあああさん» ありがとうございます!頑張ります〜!! (2020年3月21日 23時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃあああ - とても面白いです!更新頑張ってください!(о´∀`о) (2020年3月21日 22時) (レス) id: b96f43fad0 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - バカで変人な天才さん» ありがとうございます〜〜!!( *´艸`)絵も誉めていただいてとってもうれしいです( 〃▽〃)がんばります! (2020年3月21日 21時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2020年3月16日 23時