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“したいかもな”
なんて、深澤さんが言うから許されるんだぞ！他の人が言ったらアウトだから！
と心の中で叫ぶけれど、結局深澤さんの思うまま。
深澤さんはシャワーを浴びてシャカシャカと歯ブラシをし、それを私にも促し、あっという間に両手を広げてベッドの上に座り、「おいで」と私を待っていた。
梅雨も明けてきて暑くなり、Tシャツ一枚と薄着になったためか、白くて薄いその生地から色気がダダ漏れているようで仕方ない。
ゆっくりと私が近づけば、そのままフワッと抱きしめられる。深澤さんから、私と同じシャンプーやボディソープの香りがする。
「カラダ、やわらかぁ」
「変態です」
「いいじゃん。んー、もうちょっとぽっちゃりしててもいいくらいだけど」
と、深澤さんは私から少し身体を離し私を見上げて、私の額をすりすりと触る。
また、髪を触られた。これが深澤さんの癖だと理解しても尚、恥ずかしいし焦ったい。
「ちゅーしていい？」
「…許可制なんですか？」
「うん、前はちょっと強引過ぎたかなって反省してるから」
深澤さんはニヤニヤしながら言う。
…本当だよ。突然「初めてちょーだい」なんて、私を押し倒して、どんどん服脱がせて行くんだもん。
心の中でそうツッコむけれど、深澤さんはそんなこと言う割に反省していなそうだ。
「本当に反省してます？」
「うん、してるしてる」
そう言いながら、私の唇を簡単に奪うところも、きっと反省していない。
されるがままに唇を重ね返していたら、深澤さんはピタリと辞めて、
「あん時から、誕生日から、俺多分好きだったんだよね。Aちゃんのこと」
と優しく小さな声で言った。
「…割と、すぐ」
「うん。なんかこのまま俺が抱かないままでいたら、他の誰かにAちゃんのこと取られそうな気がして、焦ったの」
「…」
「あと、どうせ一生誰のことも好きにならないなら、俺がAちゃんの側に居たいと思っちゃってね」
「我慢できなくて。ゆるして」と深澤さんは笑って、私の頬を撫でる。
…そんなこと思ってたんだ。と、私は嬉しくて胸が痛い。
こんなに素直に愛を伝えられたことも無ければ、こんなに嬉しいと思ったこともない。
“側にいたい”か。
これが、恋なのか愛なのかわからなくても、“恋愛”というカテゴリーにピタリと当てはまることは、私にも理解できた。
薄暗いベッドの上で深澤さんは私を押し倒して、
「好きだって実感すると、緊張すんね」
と照れくさそうに言った。
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name - 2個のコメントを書いた者です。2個のコメントを消していただきたいです。お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。 (2023年2月21日 23時) (
レス) @page10 id: 06057a0d21 (このIDを非表示/違反報告)
name - (続き)お忙しいと思いますが、よろしくおねがいします! (2022年12月11日 0時) (レス) id: 22bcb9612f (このIDを非表示/違反報告)
name - はじめまして!素敵な作品なので感動してます!minmin様の他の作品が読みたいので@snmn＿minminを検索したのですが、見つかりませんでした!こちらの機械の不具合かもしれないのですが、アカウントの探し方を教えてほしいです! (2022年12月10日 23時) (レス) @page10 id: 22bcb9612f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年5月24日 19時
