17.好きになる何秒前�� ページ17
.
どうやら金城くんの班は早めに作業が終わったらしく、この後も私たちのテント張りを手伝ってくれることになった。
.
.
.
「(あー、届くか届かないか微妙...)」
鉄柱と上にかける布とを結びつける作業をしようかしまいか迷い天井を見上げる。
背伸びすれば届かないこともない。
「(鶴房も金城くんも忙しそうだから、やるかー...)」
そう思い床に敷いてあった布をバサッとかけ、鉄柱と紐で結ぼうと思った時
にょろ
「(...え、)」
この、感触は
「っ嫌あ“あ”あ“あ”あ“！！！！！」
SK、SN「！」
SN「どうしたA！？」
すっかりと地面に座り込んでしまった私に向かい迫真の表情で鶴房は言う。
「み、み、み、ミミズ....！」
私の手にはにょろにょろと動くミミズが。
グラウンド上に置いていた布の上に乗っていたミミズが、布を揺らした衝撃で私の腕に落ちてきたのだろう。
手を振り回すこともできないまま私はただ手の上を這うミミズの気持ち悪い感触に震える。
虫は、小さい頃から大の苦手なのだ。
SN「.....え？ミミズ？」
ビビってる私を目の当たりにし、鶴房は目が点になっている。
「取って！！早く！！」
涙目になりながら私が鶴房に言うと、
SN「....すぐ取るからじっとしろ」
と言って、優しくつまんでミミズをとってくれた。
「はぁぁ....ありがとう鶴房....」
力が抜けてヘナヘナ...と座り込む。
SN「...なんもなくてよかった」
ボソッと呟かれた鶴房の言葉を、私は聞き逃さなかった。
ミミズのことしか考えてなくて見ていなかった鶴房の顔を見ると、息も荒いし汗もかいていた。
「(....走ってきてくれたんだ....)」
私の叫び声が聞こえたから？
.....あれ、
なんでこんなに、嬉しいって思ってるんだろう...
.
.
.
18.好きになる何秒前��(終)→←16.好きになる何秒前��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 296人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はぐきぐきぐき(プロフ) - oyns0522さん» oyns0522さん、コメントありがとうございます！その作品の感想を待っていたので、すごく嬉しいです(o^^o)内容が思いつき次第の更新になりますので不定期ではありますが、これからも応援よろしくお願いします（^人^） (2020年3月8日 18時) (
レス) id: ae6dcd2b2e (このIDを非表示/違反報告)
oyns0522(プロフ) - 「素直に好きって言えたら」がすごく好きです...短編にしておくのが勿体なさすぎます;;続きも気になるので、お時間がありましたらぜひ書いていただきたいです！これからも応援しています。 (2020年3月8日 18時) (レス) id: aa23aef553 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 長谷川?さん» 長谷川さんコメントと続編の希望ありがとうございます！しがない箸休めストーリーでしたが読んでいただけてありがたいです(●´▽`●)是非書かせて頂きます！ (2020年1月5日 19時) (レス) id: ae6dcd2b2e (このIDを非表示/違反報告)
長谷川?(プロフ) - 駿弥くんのSPのお話続き気になるので是非…！ (2020年1月5日 11時) (レス) id: c4fa46702e (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - ゆんんんさん» ゆんんんさん、いつもありがとうございます！また続きを書かさせていただくつもりです(^○^)リクエストいつでもお待ちしています！読んでいただきありがとうございました^ ^ (2020年1月3日 23時) (レス) id: ae6dcd2b2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はぐきぐきぐき | 作成日時：2019年12月27日 21時
