9話 ページ9
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重たい瞼を開けた時、左手で何かを握っていた。
それはベッドに置いてあるクッションでもないし、布団の端でもない。
これは…人の、手──────？
確かめるために顔を横に向けた。
「おはよ。よく寝てたね」
目に入ってきた情報を一から言うと、サングラスも何もしていない五条さん、私の左手を握って横で寝ている五条さん、半裸の五条さん。
「……？！！？な、なんで私の家に五条さんが⁉︎あと、服‼︎なんで着ていないんですか‼︎⁉︎」
「わー、Aは朝から元気だね。高専通ってた時も大学通ってた時も朝は大の苦手だったのに。人はいくつになっても成長するんだね〜」
「なんでそんなこと知って…ってそうじゃなくて‼︎」
朝起きたら私の隣に半裸の五条さんがベッドにいるこの状況から色々と察している。
「…やらかしたんですよね」
「やらかしたって？」
「ッ…だから！昨日、酔った私と五条さんが…」
「僕は昨日寿司屋で寝ちゃった君を、君の家まで運んで、お風呂と洗濯機を貸りて、Aの横で寝ただけだよ？」
「………え、じゃあ昨日は何もなかったってことですか…？」
「ないよ。寝てるAに手を出すワケないでしょ？
あっもしかして今からしたいってお誘い？朝から元気だね♡」
「は……いや違いますから‼︎」
チラッと右手で布団を捲ると、私は昨日の服のままだった。
よかった…本当に良かった…
「というか、私の家の洗濯機使ったのになんで五条さんは服を着ていないんですか⁈乾いてますよね、絶対‼︎」
「うん、昨日には乾いてたよ。
僕が服着てなかったらAはどんな反応するかなーって思ってAが起きる前に脱いだ⭐︎」
「朝から心臓に悪いことするのはやめてくださいね…」
朝っぱらから五条さんに振り回された…
この人と結婚したら毎日こうだと思うと─────心臓がいくつあっても足りない気しかしない…
「A〜、僕の手とお別れするのは寂しいのはよーーく分かるけど、服着たいから手、離して？」
「あっすみません…」
五条さんに言われてパッと手を離す。
もう少し手を握っていたかったとか、当たり前だけど私より手が大きかったとかそういう感想は置いといて、私も体を起こした。
「私、取り敢えずお風呂入ってくるので朝食は待ってもらえますか？」
「オッケー。大人しくしてるからごゆっくり〜」
「本当に大人しくしていてくださいね、五条さん…」
10話→←8話 ※注意点を追加しましたので一読お願い致します。
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えむむ(プロフ) - grayさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、この作品を作って良かったなと思います…！毎日更新が中々できず申し訳ありませんが、更新頑張ります‼︎ (2月4日 22時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
gray - このお話大好きです！天才様ですか？！これからも更新頑張って下さい！応援しています！ (2月4日 11時) (レス) @page19 id: 4f299cc4a1 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - かくざとうさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉をありがとうございます…！一緒に更新頑張りましょう‼︎ (2月3日 15時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
かくざとう - タイプのお話過ぎて…！！(尊) これからも頑張ってください…！！ 私も更新頑張ります…！！ (2月3日 2時) (レス) id: df66def1dc (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 夏斗さん» 夏斗さんありがとうございます、、！おかげさまで良くなってきました！ (12月28日 19時) (レス) id: 51bce72f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作成日時：2023年12月21日 18時
