5話 ページ5
・
「"
私がこう唱えれば、物でも人でも呪霊でも動けなくなる。
その間に呪具で祓うのが私の戦闘スタイルだ。
対象が人か呪霊の場合は等級によって術式は時間経過によって破られる弱点はあるけれど───────
「やっと終わった…」
今回はその弱点の心配をする必要はなかった。
呪いの気配が完全に消えたことを確信して廃ビルを出ると待っていたのは伊地知君ではなく、五条さんだった。
私の任務後に五条さんがいるのはよくあったし、不思議なことじゃない。
でも──────
「なんで五条さんがここに？」
私はそう聞いた。
「君のことがだ〜いすきだから迎えにきたに決まってるでしょ？」
昨日、告白をする前の私だったらきっとこの言葉に対して内心嬉しく思って、表ではどう反応したらいいのか分からなくて、結局苦笑いをして笑っていた。
今の私は、内心胸に見えない槍か剣が突き刺さっていて、表では困ったように笑っていた。
「…五条さん。振った相手にそういうこと言うのはやめた方がいいですよ。」
「なんで？僕は本心を言ってるだけなのに」
本心───────？
振った相手を好きだということが？
そんなの信じられるわけない。
だってその言葉が本心なら、どうして昨日振ったんですか。
「すみません、信じられません。」
「A。右手、出して。早く」
と五条さんに急かされたから、反射的に右手を五条さんに差し出した。
すると五条さんは、トントンと私の右手薬指を優しく叩いた。
「で、僕が昨日言った言葉、よ〜く思い出してごらん」
そう言われて、昨日言われた言葉を思い出す。
───────『僕、そういうのは求めてないんだよね〜』
五条さんが言っていた"そういうの"っていうのは、交際をすること。
そして左手の薬指…といえば婚約とか結婚指輪をつけたり…って
「え、まさかとは思いますけど、交際はしたくない、けど結婚はしたいってことじゃないですよね…」
「惜しい！もう交際飛び越えて結婚したいくらいAのことが大好きだからでした！」
「………はあ？」
「いやね、Aが結婚前提で付き合ってくださいって言ってくれたら即オッケーだったんだけど、君まだ僕と結婚するところまで考えてないでしょ？だから断ったの」
「………は？」
「ってなワケで！これからはAが僕と結婚したいって思ってもらえるように頑張るね♡」
「は？」
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えむむ(プロフ) - grayさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、この作品を作って良かったなと思います…！毎日更新が中々できず申し訳ありませんが、更新頑張ります‼︎ (2月4日 22時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
gray - このお話大好きです！天才様ですか？！これからも更新頑張って下さい！応援しています！ (2月4日 11時) (レス) @page19 id: 4f299cc4a1 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - かくざとうさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉をありがとうございます…！一緒に更新頑張りましょう‼︎ (2月3日 15時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
かくざとう - タイプのお話過ぎて…！！(尊) これからも頑張ってください…！！ 私も更新頑張ります…！！ (2月3日 2時) (レス) id: df66def1dc (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 夏斗さん» 夏斗さんありがとうございます、、！おかげさまで良くなってきました！ (12月28日 19時) (レス) id: 51bce72f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作成日時：2023年12月21日 18時
