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3話  ページ3



「おっはー!!今日も好きだよ!!愛してる!!」


背後から耳元で聞こえてきたのは、昨日振られた先輩だった。
いつも通り甘い言葉を大きな声で言うから、反射的に振り向くと、鈍い音がした。


「〜〜っ…!」


「あらら、だいじょぶ?」


思い切りドアに頭をぶつけてしまい、痛みが引くわけでもないのに頭の後ろを押さえる。


「今の音なに?!って、白石先生どったの?!大丈夫?」


「すごい音だったわね。大丈夫なの?」


「五条先生が何かしたんですか」


「そんなわけないじゃーん。僕はいつも通り白石A先生に愛を込めて挨拶をしただけだよ?」


こんなことで若い子に心配されるのが申し訳なくなり、気を取り直して仕事モードに切り替えた。



「ごめんね、びっくりさせちゃって。私は大丈夫だから授業始めましょうか」


「白石先生ー"愛してる"って英語で何て言うんですかー?」と茶化す五条さんに、一年生全員はげんなりした顔をする。


こんなことを言ったら生徒からどう思われるかなんて考えなくても分かるのに、五条さんはこんな調子だ。





「五条さん、伊地知君が待っているので早く行ってあげてください」

心の内を隠しながら、五条さんを説得した。


「えーいいじゃん!ちょっとくらい待たせたってさあ」


「お願いですから今すぐ行ってください。」


「うーん…Aからのお願いなら仕方ないか!いってきまーす」


と、駄々をこねる先輩を後輩の私がなんとか説得をする。

なにも変わっていない日常に戸惑いながらも、五条さんを送り出した。



「ああいう男に好かれると大変そうね」

「だなー」

「しかも何年もな」



今日は学生からの同情が痛い。

私、別にあの人から好かれてるわけじゃなかったみたい。
なんて学生に(教師)のプライベートを話せるわけもない。




「さ、授業始めましょっか」

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えむむ(プロフ) - grayさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると、この作品を作って良かったなと思います…!毎日更新が中々できず申し訳ありませんが、更新頑張ります‼︎ (2月4日 22時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
gray - このお話大好きです!天才様ですか?!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (2月4日 11時) (レス) @page19 id: 4f299cc4a1 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - かくざとうさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉をありがとうございます…!一緒に更新頑張りましょう‼︎ (2月3日 15時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
かくざとう - タイプのお話過ぎて…!!(尊) これからも頑張ってください…!! 私も更新頑張ります…!! (2月3日 2時) (レス) id: df66def1dc (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 夏斗さん» 夏斗さんありがとうございます、、!おかげさまで良くなってきました! (12月28日 19時) (レス) id: 51bce72f63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えむむ | 作成日時:2023年12月21日 18時

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