私を振った先輩が結婚を迫ってくる【五条悟】

20話 ページ20

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旅行が決まって早二週間が経過した。



やっと…ついに明日から五条さんと温泉旅行…！
この二週間、明日から休みをいただいているからか異常に激務でしんどかったけど、やっと温泉旅行の前日になった…



家入さんの提案でいきなり旅行が決まった時は驚いたし、五条さんが温泉を貸切にするって言い出した時は焦ったけど、なんだかんだ私は五条さんとの旅行をずっと楽しみにはしている。






────だって、五条さんは"恋人なら絶対すること"をしてくることがない




お互い両思いではあるけど、恋人同士ではないからそれは当たり前なんだけど。




ハグとか、キスとか、その先のこともしたい。





だけど今はとにかく少しの間だけでも二人きりの空間の中にいたい。




任務のこととか、呪術師のこととか、そういう仕事の話じゃなくて。




かつて私の家で過ごしたみたいに普通の会話もしたい。





けど、やっぱり一番は五条さんと二人きりの時間が欲しい。










結婚の承諾もしていないのに、こんな我儘なことを願うようになってしまった(・・・・)。




もし五条さんも私と同じことを願っていたら、五条さんの方から言ってくれたら、私はそれに応えるのに。





なんて、ずるいことも考えるようになってしまった。





もう、私は─────────








「やっほーA！任務帰り？それとも授業終わり？ま、そんなのどうだっていっか！」



「……五条さん、お疲れ様です」



「うん、Aもね。そうだ、明日は言ってた通りAの家まで迎えに行くから、家で待っててね」



「本当にいいんですか？私の家に寄ると遠回りに…」



「少しでも長くAといたいっていう僕の我儘だから気にしないで。じゃ、僕まだ一件片付いてない仕事があるから！」










五条さんのことを愛してしまっている

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