11話 ページ11
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「Aはさ、いつ僕のこと好きになってくれたの？」
朝食を食べ終え、2人で皿洗いをし、ココアを淹れてソファでゆっくりしている時ふいに五条さんがそう言った。
私はその質問に対する答えを待ち合わせてはいない。
「いつのまにか…ですね」
「は？嘘でしょ。絶対覚えてるでしょ？！」
「いや本当にそうなんです。だいたいこの時期…とかもなく。
そういう五条さんは？いつから私を好きになってくれたんですか？」
本当に"いつのまにか"なのに、言っても信じてくれなさそうな気がしたから、私から五条さんに、と話題をすり替えた。
「Aが産まれた時から⭐︎」
「絶対嘘ですよねそれ」
「バレちゃった」
「幼稚園の子でも嘘だって分かります」
てっきり私が大学に入学した時からだと思っていたけれど、はぐらかされたってことは実は違う─────？
五条さんの考えていることは、分かりやすいようで分かりにくいんだよね。本心は表に出さないような、そんな気がする。
「────────かな」
「今、なんて言いました？」
明らかに五条さんが何か言った。
それもものすごく小さな声で。ここには私と2人きりだというのに、私にも聞こえないように。
「えー何も？」
「絶対嘘ですよね。なんて言ったんですか？もう一回！」
「Aがちゃんと聞いてなかったんでしょ？」
「五条さんがワザと小さな声で話したから聞こえなかったんです！」
「A〜、自分が話聞いてなかったからって僕に八つ当たりするのはよくないよ？ほら、怒るとシワが寄っちゃう」
仮にも好きな人をぶっ叩きたいと思ってしまった。
結局一日中こんな調子で、五条さんの"答え"を聞けることはなかった。
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えむむ(プロフ) - grayさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、この作品を作って良かったなと思います…！毎日更新が中々できず申し訳ありませんが、更新頑張ります‼︎ (2月4日 22時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
gray - このお話大好きです！天才様ですか？！これからも更新頑張って下さい！応援しています！ (2月4日 11時) (レス) @page19 id: 4f299cc4a1 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - かくざとうさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉をありがとうございます…！一緒に更新頑張りましょう‼︎ (2月3日 15時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
かくざとう - タイプのお話過ぎて…！！(尊) これからも頑張ってください…！！ 私も更新頑張ります…！！ (2月3日 2時) (レス) id: df66def1dc (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 夏斗さん» 夏斗さんありがとうございます、、！おかげさまで良くなってきました！ (12月28日 19時) (レス) id: 51bce72f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作成日時：2023年12月21日 18時
