続 恋 人 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

119話　『私の友達は明るくて優しい』 ページ26

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運動場＿＿＿＿


釘崎と放課後原宿に出掛けた次の日の放課後、
高専の運動場で虎杖と透見は体術を行なっていた

そして今、身体が宙に浮き透見の目には夕暮れが
映った



「また負けた…」

ジャージ姿で仰向け状態の透見は悔しそうに言う
透見が着地する際に衝撃を抑えるように投げた虎杖は
手を貸した


「まあ俺も男だからなー
でも透見だって強いじゃん」

「女にしては、でしょ
でもありがとう」

それは手を貸してくれての礼なのか、強いと言ったことの礼なのか虎杖は少し迷ったが、きっと透見は
両方の意味だろうと握られた手を握り返した

透見は立ち上がった後、ジャージを脱ぎ、背中の土を払い始めた



「なあ透見、昨日釘崎となんか喋った？」

「クレープ食べながら喋った。なんで？」

「ああいや、なんか今日の朝見たらスッキリした顔してたからさ」

「…野薔薇にアドバイスもらったから」


透見の口が緩んだ
嬉しいという感情が顔に出ているのだろう



「そっか！元気になったんならよかった！」

虎杖は歯を見せて笑う
透見は太陽のような笑顔をする虎杖を見て
相変わらず明るい人だなと思う




「…ありがとう。でも、私そんなに何かあったって顔してたっけ。普通にしてたつもりだったんだけど」


「いや顔はいつも通りだったんだけど、なんか悩んでんのかなーって釘崎と伏黒も感じたみたいでさ
なんて言うのかなー…こう、なんか感じたんだよ！」

虎杖は身振り手振りを無駄に大きく表現しながら
説明するが、全く伝わっていない


「ははっ、なにそれどういうことなのか全然
分からない」

「ええー！ちょっと待って、伏黒と釘崎呼んでくっからさ！」

「別にそこまでしなくていいって
なんか余計な心配かけてごめん、悠仁」

「ん？いや全然余計なことじゃないから気にすんなって。伏黒と釘崎も同じこと言うからそれ言わなくて
いいよ」

「そっか、なら言わない」

「おう！で、次どうする？もう一回勝負する？」

「する」

「よっしゃ！」



二人は日が落ちるまで体術を行った＿＿＿＿






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寮 透見の部屋＿＿＿＿



シャワーを浴び、ベッドに腰掛けスマホを見ていた
画面には《五条悟先生》と表示された連絡先があった


今日から五条は出張に出ているため、五条が透見の
部屋に来ることは今日はない



「(帰ってきてからにしよう)」



そう思った後、ロック画面に戻し、明日の任務のため透見はベッドに横になりそのまま眠った

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