転 入 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

4話　「先越された」 ページ4

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もうすぐ校門を出るという場所で毎朝ある
怠い小テストの結果を友達と見せ合い、
「この問題難しかったよね」なんてくだらない
会話をする。


「あれ、Aちゃん今日お兄さん来てないね？」

「あー…今日はちょっと大学の講義あるって」


友達のいう"お兄さん"は五条悟のことだ。
ほぼ毎日放課後、校門に現れるため疑問に思った
生徒たちに"誰なのか、誰の知り合いか"と聞かれた
らしい。その時に私の兄、しかも現在大学生と
年齢まで嘘を吐いている。

二十八が大学生…無理があると思ったが隠れている
目を見せればみんな納得した。



「いいなーあんな素敵なお兄さんに"危ないから"って
迎えにきてもらえるなんてさー」

「あはは…あの人ちょっと心配性だから…」


なんで私がこんな嘘を吐かないといけないの。

でも今日は本当に来てない。
まさか本当に来ないなんて思わなかった。

よかった、今日は自由だ。
一人気楽に帰れ…ッ⁉




校門の外に誰かいる。
黒の学ランのような制服を着た男女二人組。

あの制服は＿＿＿＿＿＿＿＿





「あ、忘れ物したみたい。
ごめん、取りに行って来るから！今日はまたね！」

「え…う、うん…？ばいばい…？」



友人に手を振り返して教室に向かうフリをして
裏門へと向かう。

間違いない、あの制服は呪術高専の制服…！



「ったく…ホッとして損した…！！」


よくよく考えなくてもあの人(五条悟)が
ああいうことをする人間だって分かってた話だ。


さっさと裏門から出て遠回りして帰ろ＿＿＿＿





「ッ⁉」


裏門から学校を出た途端、横から呪術高専の
制服を着た、さっき正門で見た男子と違う男子が
いた。



「うお、本当だ。伏黒と釘崎に気付いたら裏門に
来た。先生の言った通りだったな。」





先越されてるし…！！

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