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「お前、轟が出てるニュースなんざ見てんのか」
顔を見られたくないのか、勝己君は斜め前を歩いている。
さっき触れられた腕の感覚が離れていない。
それだけで舞い上がってしまい、ポジティブな方向に考えてしまった。
これは嫉妬なんじゃ…！？
「オイコラなに笑ってんだ」
「見てるっていうか、テレビとかSNS見てると流れてくるの。
それに轟くんよりも勝己君を見るに決まってるじゃん。
昨日だって＿＿＿＿」
昨日、酒を飲んだ後にわざわざ"ダイナマイト ヒーロー"って
検索して写真を見たことを思い出して、口を閉じた。
「昨日、なんだよ。言ってみろや」
斜め前にいたはずなのに、いつの間にか体が付き合う形になっていた。
言っても言わなくても死ぬんですけど…
ここは全部言わずに、誤魔化すしかない。
「写真、投稿されてて」
「写真？」
「かっこいいな、って…」
勝己君の顔を見ることなんてできなかった。
普段甘えた言葉ですら言えない私にしては、頑張った方だった。
でも、これ以上問い詰められることはない。
「テメ…休憩中でも仕事中だろうが‼︎‼︎そーいうンは終わってから言えやアホ‼︎‼︎‼︎」
「言ってみろって言ったじゃん！」
「時と場合考えろつってんだ！！」
この後、お昼に食べた海鮮丼の味が全く分からなかった。
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えむむ(プロフ) - ゆっきーさん» ありがとうございます！ 別作品が連載できましたらよろしくお願いいたします！ (2023年3月13日 19時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - とても良かったです！別作品も楽しみにしています！ (2023年3月12日 14時) (レス) @page11 id: affcd77921 (このIDを非表示/違反報告)
あやっや - 楽しいですね (2023年2月17日 12時) (レス) @page10 id: c8057eaae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作成日時：2023年1月29日 11時
