▽二度目のハグ ページ43
・
「絶対に、無理！」
「言えるって！"ハグしてー！"って」
「そんなん言うくらいなら爆破された方が断然マシ！ていうか、してほしいって思ってないから！」
「うっそー…」
いつも通りの休み時間。最近は爆豪と付き合い始めたことでその辺りの話題で持ちきりだ。今日は三奈やお茶子が、突然ハグしたことないのかと聞いてきた。
あるにはあるけど状況が説明しにくかったから、ないって答えた。そしたら自分からハグしてみたら？とか
言ってみたら？と言われた。絶対に無理だ。そんな可愛い彼女には今後なれない。ハグする前に緊張でぶっ倒れる。
「めっちゃ照れ屋やなあ…」
「思ってることはちゃんと伝えた方がいいって！恥ずかしくてもさ！本当はしてほしいこととか言ってほしいことあるんでしょ？」
「っ…ない！ないから！」
この時、教室が賑やかだからって地獄耳の爆豪に聞かれる心配を忘れていた。
あんなこと言うんじゃなかったと今、後悔している。
「爆豪。あの、本当ごめん。あと取り敢えず離れてほしい」
「断る」
午後から爆豪の機嫌が悪いと思っていたら、休み時間の会話が丸聞こえだったらしく放課後、寮に帰りお風呂も夕食を済ませた後、部屋に招かれ、部屋に入ってすぐに抱きしめられた。
機嫌が悪いとは思っていたけど、特に何も言ってこなかったから安心してた…！
"(ハグを)してほしいなんて思ってない"って言ったことを怒ってるのは分かってるからさっきからずっと謝っている。
「ほ、本当にごめんって！あんなこと思ってないから！恥ずくて教室ではあんな風に言っただけで…！」
「分かっとるわ。だから今こうしてんだろ」
「分かってるって…怒って抱きしめてるんじゃないの？」
「怒ってねーわ！俺がてめェのこと理解できてなんでてめェは俺のこと理解してねーんだクソが‼︎」
「いま怒ってるし。あとそのまま受け止めなかったことの方がすごいと思うけど。」
「分かるに決まってんだろ。」
自分のことを分かってくれているのは、嬉しいことだ。だけど、いつまでもそれに甘え続けたら駄目だ。
腰に腕を回され、ただただ抱きしめられてるだけじゃ
駄目だ。
行き場をなくしていた手を上げて、爆豪の首に手を回すと更に密着して照れるけど、後悔はない。
「ありがとう。だけど素直に言えるようがんばる…」
「無理に頑張らんでも俺が翻訳したるわ」
「駄目、がんばる」
「そーかよ」
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えむむ(プロフ) - ノノさん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんしていただき何よりです！ 新作は近々出そうかと考えておりますので、よかったらよろしくお願いいたします。 (2022年8月19日 19時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - ばくごうくんからハグされるところめっちゃキュンキュンしました(>_<)新作もぜひ読みたいです！素敵なお話ありがとうございました！！ (2022年8月19日 1時) (レス) @page48 id: 6ab2815506 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» よかったです〜！入れ替わりネタ書いていて楽しかったです！リクエストありがとうございました！更新も頑張ります！ (2021年10月1日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - リクエストのお話ありがとうございました☺︎︎︎︎面白かったです！！番外編の更新ぼちぼち頑張ってください！！ (2021年9月26日 1時) (レス) @page46 id: 8d38c36145 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます！かっちゃんカッコよく書けていて安心しました…。入れ替わり個性！いいですね！お力添えいただきありがとうございます…！更新頑張ります！ (2021年9月21日 11時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年8月19日 18時
