26話 認め ページ26
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「もしかして、メディアとかネットで言われてること気にして無理に練習してんのか？」
「"無理に"じゃない。必要だから、練習をするの。」
はっきりと"そうだ"とは言わなかった。もしかしてでもなくて轟は私が世間からどう言われ、思われているのか知っているからだ。
「確かにお前と俺たちはスタートが違う。だけど、仮免に受かる実力がお前にはあるだろ。」
「あるって言われても！私は、やっぱり自分の実力を素直に認めることができない…」
＿＿＿＿評価されて雄英にいンだよ
爆豪に言われたことは嘘じゃない。分かっていても、
日々の訓練を皆とやっていたら自分には反省点しか見つからなくて、結局自分を認められなかった。
「この前、お茶子とチーム組んで実践やった時、時間制限がなかったら完全に私のせいで負けてた。轟と瀬呂がいなかったら私が真っ先にやられてた。」
「彩硝子は、自分に厳しすぎるんだな。」
「…厳しすぎる？」
「ああ。だから、強くなれる。だが、今のままじゃ自分で自分を追い込んで自滅しちまう」
ここでようやく我に返った。
なにを、弱音を吐いていたんだと。こんなの、人に見せていいもんじゃない。弱音を吐いてる暇なんて、ない。吐くならせめて、一人の時にしろ。
「ごめん轟。変なこと言った、気遣わせて本当ごめん。アドバイス、ありがとう。」
早く、ここから抜け出さないとみっともない私を見せてしまう。早く、一人にならないと＿＿＿
「一人になろうとすんな。」
呼びかけについ、足が止まった。
個性にかけられたみたいに、足が動かせなかった。
「すぐに自分のこと認めることは、多分難しいと思う。だから、今から俺が言うこと復唱しろ」
いきなり何を言い出すんだ、と思っていたら勝手に始められてしまった。
「"私は、雄英に見込まれた" ほら、言ってみろ」
「"私は雄英に見込まれた"」
「次いくぞ。"私は、毎日練習して日々成長している"」
「"私は毎日練習して日々成長している"」
「"だけど私は、無理をしなくていい。焦らなくてもヒーローは私だけじゃない。"」
「だけど私は…無理を、しなくていい。焦らなくてもヒーローは私だけじゃ…ッない…」
だんだんと、じわじわと、堪えていたはずの涙が溢れ出てきた。絶対に見られたくないはずなのに、不思議と恥ずかしいという感情は生まれなかった。
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えむむ(プロフ) - ノノさん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんしていただき何よりです！ 新作は近々出そうかと考えておりますので、よかったらよろしくお願いいたします。 (2022年8月19日 19時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - ばくごうくんからハグされるところめっちゃキュンキュンしました(>_<)新作もぜひ読みたいです！素敵なお話ありがとうございました！！ (2022年8月19日 1時) (レス) @page48 id: 6ab2815506 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» よかったです〜！入れ替わりネタ書いていて楽しかったです！リクエストありがとうございました！更新も頑張ります！ (2021年10月1日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - リクエストのお話ありがとうございました☺︎︎︎︎面白かったです！！番外編の更新ぼちぼち頑張ってください！！ (2021年9月26日 1時) (レス) @page46 id: 8d38c36145 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます！かっちゃんカッコよく書けていて安心しました…。入れ替わり個性！いいですね！お力添えいただきありがとうございます…！更新頑張ります！ (2021年9月21日 11時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年8月19日 18時
