プロデューサーから声優。そんな俺の、過去話 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:209 hit

キュウページ10

女子「でさ、そのあとそいつが」

女子「あれ……弥生？なにしてんの？」

勇次「咲槍」

『…ん、なに』

勇次「センセーから、これ。」

『中は』

勇次「さあ？センセーからの伝言は、来るかどうかは自分で決めろ、だと。なんの話だかわかんねーけど」

『…………ちょっと居て、弥生』

勇次「はぁ？」

『良いから』

勇次「…わーったよ」

『……………』

勇次「センセーはなんだって？」

『里緒がお袋と出掛けた時に事故ったらしい。親父はいま海外に出張中だし、どうせ悠人にも連絡行ってんだろ』

勇次「来るかどうかって、どーするもなにも行くしかねぇだろ」

『なんで？』

勇次「は？なんでって」

瑛里華「おーい、なに騒いでんのー？」

榛名「A、勇次、どうかした？」

勇次「北見、榛名」

『…まぁ、ちょうど良いか』

榛名「悠里？」

『俺、家族じゃないんだよ。……これだと語弊あるか、家族っちゃ家族だけど、血ぃ繋がった家族じゃないんだよ』

『だから今、お袋と里緒と事故ったって聞いてもなんとも…………いや、心配なのはあるんだけど、なんかなー、って言うね………』

『んー、どうしようかな。俺、あの家族の空間嫌いなんだよねぇ…』