浅野 学秀の幼馴染みは３年Ｅ組！！ Part６

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渚side





「おい、シロ！！イトナ！！」


カルマ君に作戦を与えられた寺坂君が
２人に近づいていく。


「…寺坂君か。
近くに来たら危ないよ？」


寺坂君に気がついたシロが言う。


けど、寺坂君はそれを無視して言った。


「よくも俺を騙してくれたな。」


「まあ、そう怒るなよ。
ちょっとクラスメイトを巻き込んじゃった
だけじゃないか。
Ｅ組で浮いてた君にとっちゃ丁度良いだろ。」


その言葉にピクッと反応する（人２）。


「…人の命なんだと思ってんだ、
あの白装束…。」


ボソッと言ってたから、隣にいた
僕とカルマ君くらいしか聞こえてないみたい。


（人２）を見ると、冷たい目をしていた。


まただ。


（人２）だけ、どこか違う所にいるような
錯覚に陥る…。


だけど、そんな僕の思考は寺坂君の
怒鳴り声で途切れた。


「うるせぇ！！てめーらは許さねぇ！！」


バッとシャツを脱ぎながら言う寺坂君。


「！？」


（人２）は、ふいー…っと、
僕の方…右に顔を背けた。


そしたら、寺坂君は、バシャッと水音を立てて
岩から飛び降りた。


「イトナ！！テメェ、
俺とタイマン張れや！！」


シャツを盾みたいに構える寺坂君。


イトナ君は、見下した目をしている。


「止めなさい寺坂君！！
君が勝てる相手じゃない！！」


慌てて止める殺せんせー。


けど。


「すっこんでろ、ふくれタコ！！」


寺坂君はそう言い返した。


「っく、くく…っあははっ…。」


隣の（人２）は何故かツボってる。


そしたら、シロはクスッと笑った。

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