キスをした日4 -秘密基地-(海藤) ページ27
*
あれから彼女とは少し気まずくて、話しててもぎこちない。
…このままAと上手く話せないままなんて、嫌だ。
そう思い、思い切ってAを俺の秘密基地に招待することにした。
「すごい……！！！！」
「フッ………だろう？」
色々な仕掛けや、どうやって作ったのかなどを説明すると、彼女は目を輝かせて聞いてくれた。
「これ、全部海藤くんが？」
「いや、ほとんど亜蓮と二人でな。…あとはまぁ、斉木や燃堂にも、少し手伝ってはもらったが……
だから、あいつら以外の…女を連れてきたのは、お前が初めてだ」
「！…そっか。…ふふ、嬉しい…」
彼女の顔が綻ぶ。
良かった。喜んでもらえたみたいだ。
「……ありがとう、瞬くん」
「えっ……今、名前…」
「ねえ、中に入って見てもいいかな？」
「おっ、おう…」
俺の言葉は、Aにかき消された。
今、だって………名前、瞬くん、って……
そんなことを考えているとAは自分から中に入っていき、色んな場所の作りや置いてある家具などを見て感動していた。
俺はその様子に嬉しくなって、得意気に家具の説明やどうやって作ったのかなどを説明した。
一通り説明を終えると、2人でソファに腰掛けた。
途中、自販機で買った飲み物を開ける。今日はまだ春先で少し肌寒いので、コーンポタージュにした。
「ちょっと…冷めちゃったね」
「はは、そうだな」
そんな他愛もない会話をしながら、2人でコーンポタージュを啜る。
そんな、なんでもない時間が幸せだと、そう思った。
すると、飲み物を飲み終えた頃、彼女がふるりと身を震わせた。
「…寒いのか？」
「……うん、ちょっと…」
俺は毛布を取り出し、彼女に渡した。
すると彼女が「海藤くん、は……？」と聞いてきた。
「えっ…お、俺はいいよ！毛布ひとつしかないし、そんなに寒くないから！」
「…そっか」
「う、うん…」
…何でちょっと残念そうなんだ？
*
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レナ(プロフ) - 玲楓(れいふう)さん» 他の作品も見てくださっているんですか…！？！？すごく嬉しいです！！しかも何回も…！？嬉しすぎて爆発しそうです。ありがとうございます！！今後も更新頑張りますね！！！ (2020年4月1日 23時) (
レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
玲楓(れいふう)(プロフ) - 夢主ちゃん…頑張ってゴールインしてくれよ…？レナさんの斉木関連色々見てるんですけど、どれも好きなストーリー構成、設定なので何回も読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年4月1日 21時) (レス) id: 72a1756524 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！！海藤くんの可愛さを表現できるようにもっと頑張りますね！！ (2020年3月16日 2時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
あ - 海藤かわいいなオイ頑張ってください！ (2020年3月15日 15時) (レス) id: cb5c8f8549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2020年2月27日 2時
