キスをした日3 -彼の家-(海藤) ページ26
*
すると、彼女が突然笑いだした。
「あははは！…そういえば、前にもこんなことあったね？」
「！…そ、そう、だな」
あの時は…Aのことが好きかどうかもわからなかった。
ただ、女の子と二人きりってだけで、意識して……
せっかくAと付き合えたってのに、俺は何も成長していないのか……
「……良かった、緊張してるの、私だけじゃなくて」
「……え？」
「だって……好きな人と、その人の部屋で2人きり、なんて…意識しないわけないでしょ」
「…！！それって…」
「なのに…海藤くん、ずっと様子がおかしいんだもん」
「あ……、えっと……」
「勉強会だっていうのに海藤くん全然参考書見てないし、私の方ずっと見てるし」
うっ………気づかれてたのか……！！！！
恥ずかしい……！！！
「私が問題について聞いた時も、ちょっと不自然に近づいてきて……なんか、海藤くんらしくないなって思ったんだよね」
ああ…………何やってんだ俺………全然自然にできてないじゃないか…………
「でも、なんか……安心した」
「……えっ？」
「海藤くん、今まで…付き合ってから、一緒に帰ったりとかはしてたけど、こうやって積極的に近づいてくれたりとか、あんまりしなかったから…
そういうの……嫌なのかなって、思ってた」
「そ、そんなこと…！！」
「……でも、焦ることないんだなって思った」
「…！」
「私は…海藤くんとそういう、恋人らしいこと、しなくても…今、充分幸せだし、何より…そういうのは、2人のペースでしていけばいいことだから」
「…A…」
「だから、その……色々考えてくれて、ありがとね」
「……っ」
その笑顔に、胸が高鳴った。
……触れたい。
そう思って、堪らず俺は、彼女の手を上からそっと握った。
「…えっ」
彼女が小さく声を上げる。
俺はそのまま顔を近づけ、鼻先同士が掠めた、その時……
「瞬クン、勉強は捗ってる？」
「「うわあああああ！！！！」」
(……お約束だな)
*
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レナ(プロフ) - 玲楓(れいふう)さん» 他の作品も見てくださっているんですか…！？！？すごく嬉しいです！！しかも何回も…！？嬉しすぎて爆発しそうです。ありがとうございます！！今後も更新頑張りますね！！！ (2020年4月1日 23時) (
レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
玲楓(れいふう)(プロフ) - 夢主ちゃん…頑張ってゴールインしてくれよ…？レナさんの斉木関連色々見てるんですけど、どれも好きなストーリー構成、設定なので何回も読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年4月1日 21時) (レス) id: 72a1756524 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！！海藤くんの可愛さを表現できるようにもっと頑張りますね！！ (2020年3月16日 2時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
あ - 海藤かわいいなオイ頑張ってください！ (2020年3月15日 15時) (レス) id: cb5c8f8549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2020年2月27日 2時
