5-真実(夢主) ページ6
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「…本当に、ごめん、なさい…。私、嶺二が本物かどうか、確かめたくて……すごく、無神経なこと、聞きました…。嶺二にとっても、辛い記憶のはずなのに…ごめんなさい…」
「……そんなに泣かないで。確かに、いきなり部屋にぼくがいたら驚くし、信じられないと思うよね。なりすましの変質者かも、って思う気持ちもわかるよ。」
嶺二はそう言いながら、絶えず涙を流している私の背中をさする。
「……でも、これで、分かってくれたみたいだね。次は君の…」
「その前に…お詫びに、一つだけ…」
「…何？」
「……愛音さんは、生きています」
「………え？」
「その…嶺二さんの、よく知る人の、プライバシーにも関わるので、あまり詳しくは言えませんが……、…愛音さんは、死んでいません。生きています」
「…嘘だ、そんなことが…」
「……愛音さんの死体、見つからなかったでしょう？」
「！！」
「……あれは、海に流されたのではなく、別の場所に運び込まれたんです。もちろん、生きたまま。」
「……どういう、こと…？」
「……すみません。これ以上は言えません。とにかく、愛音さんは無事です。今は安全な場所にいます。それは確かです」
「……本当に、君は何者なの……？」
これまでの嶺二の反応、質問の答えから、確信した。
どうやらこの嶺二は、春歌ちゃんと恋仲になっていない、そして、ST☆RISHやQUARTET NIGHTが存在する時空……つまり、いわゆるアニメ軸から来た存在であること。
「私は……あなたがいた世界の人間ではありません。そもそも…ここは、あなたのいた世界じゃないんです」
「…え…、ぼくの居た世界じゃない、って…、だって、このポスターも、このポスターも、どれもぼくだし、撮影した時間や場所も、覚えてるよ…？」
「あなたは、いわゆる、二次元…、アニメやゲームの中の、存在なんです。そしてここは…三次元なんです」
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作者名：レナ | 作成日時：2020年5月1日 11時
