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13-確認(夢主) ページ14
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次の休みの日。
確かめたいことがあるから一緒に来て欲しいと言われ、電車を乗り継いで埼玉まで行った。
私はもしかしてと思いつつも、何も言わなかった。
辿り着いたのは、彼の実家があるはずの場所。
その場所にあるのが全く別の建物であることを確認し、私たちはその場に立ちつくした。
私は…何も言えなかった。
嶺二のことを考えると、声をかけることすらも躊躇われたからだ。
すると、ふいに私の手を彼が握った。
彼の方を振り向くと、「…ごめんね、…今だけ、こうさせて」そう消え入りそうな声で言われ、私は何も言えず、ただその場で手を繋いだまま、立ち尽くしていた。
***
「…嶺二、どこか行こっか」
帰りの電車内で、私はポツリと呟いた。
「…え？」
「ほら、いつもは人の目を気にして行けないところも多いでしょ？せっかくだからさ、今しか出来ないこと、しようよ」
「……」
「あ、いや、無理にとは言わないよ？でもほら、もし行くなら財布が必要かな〜って思うし！」
「…ふっ、」
「へ？」
「あはは！そうだね、どこか行こっか。最近は仕事が忙しくてどこにも行けなかったし」
「…うん！じゃあ行きたいとこ、決まったら教えて。連れてくから！」
「ふは、そういうのもほんとは男の台詞だと思うんだけどな」
「無一文なんだから仕方ないでしょ。いいんだよそんなの気にしなくて。楽しもう！パーッと！」
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作者名：レナ | 作成日時：2020年5月1日 11時
