天才科学者の憂鬱

14-パーティの準備(夢主) ページ15

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家に一通の手紙が届いた。
入っていたのは、ロンドンへの航空券。

もしかして、空助さん…？

そう思って封筒をよく見ると、小さく差出人の欄に斉木空助、と書かれていた。
だが、他に手紙などは入っておらず、とりあえず私は飛行機に乗ることにした。




「…来たね」


空港に着くなり空助さんは私を高級そうなドレスショップに連れて行った。


「彼女に合いそうな服を何着か見繕ってくれる？」


空助さんはそう店員さんに声をかけると、店員さんは私を試着室に連れて行き、サイズを測り、何着かドレスを用意してくれた。
空助さんはそれを見て、少し考えたあと、「じゃあこれで」と店員さんにカードを渡す。
えっ早…、と思ったらそのまま次はアクセサリーショップに連れて行かれた。

結果的に靴や鞄なども全て揃えられた。どこぞのパーティにでも行くかのような格好だ。


「今日は、僕ととあるパーティに出てもらうから。
大丈夫、横で笑ってるだけでいいよ。何か聞かれたら、僕に話を合わせて」


やっぱりパーティに出るのか…！！というか、聞いてない！！！


「…今、聞いてない、って思った？…言ってないからね」


暴論だ………！！！


「…じゃあ、時間になったら呼びに行くから。それまで寛いでて」


それだけ言われ、ホテルの部屋を用意される。

すごく綺麗なホテル…部屋も豪華で、テレビもついてて、ベッドも大きくて…って、そんなことより、パーティって何！？突然すぎる！！！
というか、どうして空助さんが呼ばれたパーティに私が？全然意味がわからない。


色々と考えていると、時間が来てしまったようで、コンコン、とノックの音がする。


「…準備、出来た？」

「はっ、はい！」


そう言って入ってきた空助さんは、正装だった。
そんな姿の空助さんもかっこよくて、少し見蕩れてしまった。



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