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13-守るべきもの2 ページ14

*



「楠雄が言ったんだよ。助けに行けってね」

「そう、だったんですか…」

「…だから、僕じゃなくて、楠雄に…」

「それでも、助けに来てくれたのは空助さんです」


真っ直ぐ自分を見つめる彼女に、僕は目を逸らした。


「……僕は、助けに行く気なんてなかった」

「…でも、来てくれたじゃないですか」

「君はほんと、わかってないね。君が捕まったのは僕のせいだ。助けに行く気もなかった。
…また、同じようなことになっても知らないよ」

「……そうしたらその時はまた、空助さんが助けに来てくれるから大丈夫です」

「僕は行かないって言って…」


ふと、彼女の手が震えていることに気づく。
あの時のことを思い出したのだろうか。

…そりゃそうだ。いきなり大柄な男に攫われて、三日間も監 禁されて、大丈夫なはずがない。

…僕は、もう二度と同じことが起きないように、彼女に近づかないのが最善だと思っていた。でも…そうじゃない。

僕が、彼女を守ればいいんだ。

そうだ、奴らの目を気にしてコソコソしているなんて僕らしくない。何か起きたその時に、全力で守ればいいだけだ。


「……じゃあ、僕はそろそろ行くよ」


僕はゆっくりと立ち上がる。


「…えっ!?」


彼女が不安そうに立ち上がる。
もう会えないと思っているのだろうが、引き止める理由が見つからず、言葉をかけられずにいるのだろう。



ーーーーー



「……大丈夫、また会えるよ」

「!…それって…」

「……じゃあね。…顔が見られて良かった」


そう言うと、空助さんは風のように去っていってしまった。

空助さんがああ言ったってことは…また、会える、よね…

私はギュッと胸の前で拳を握った。



*

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設定タグ:斉木楠雄のΨ難 , 斉木空助 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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レナ(プロフ) - いろはさん» 最高の作品だなんて、嬉しい…!!空助さん良いですよね…!空助の可愛さとかかっこよさを上手く表現出来ていたなら良かったです…(*´ω`*) (2020年10月14日 21時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
いろは - 空助めっちゃ好き...!可愛くてかっこよくて、最高の作品ですッッッッッ (2020年9月26日 13時) (レス) id: 783a9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - アイスあるさん» ありがとうございます!!嬉しいです!頑張りますね!! (2020年4月30日 9時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - 面白いです!更新頑張ってください!! (2020年4月29日 16時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 玲楓(れいふう)さん» 空助さん推しだったんですね…!!期待通りのものが作れるか不安ですが、頑張りますね!!! (2020年4月15日 15時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レナ | 作成日時:2020年4月14日 5時

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