私が拾ってあげる

#11 常連客 ページ11

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『ご注文お決まりですか？』

「お姉さんがほしいなっ」

「何円で売ってますか？」

「連絡先交換しません？」

『あっ、ここを出て右方向に真っ直ぐ行って、突き当たりを左に曲がって、しばらく歩いたらキャバクラがあるので、可愛い女の子ならそこでお買い求め下さい』

「やっぱ、お姉さん面白いわ笑」

「ノリいいよな」


実はこの3人常連さんなんです。
私はノリがいいと好評らしい。
たまにこういう会話をする。


「あ、俺はショートケーキとホットコーヒー！」

「俺もショートケーキと……飲み物はコーラで」

「俺はチーズケーキとコーラで」

『かしこまりました』


私は一礼してその場を去った。

こんなにチャラチャラしんのに食べる物はケーキって……笑


叶望「今日も人気やねぇ」

『そんことないよ』

叶望「あれは半分面白がってて半分本気やと思うねん」

『半分面白がってる時点でアウト』

叶望「まぁ年上の彼氏おるしな〜」

『そうそう。私は駿助さんだけでいいの』

叶望「駿助さんってさ、大丈夫なん？」

『なにが？』

叶望「Aは男を見る目がないから駿助さんも何かやらかしそうで」

『駿助さんのこと悪く言わないでよ。
私は好きなの』

叶望「はいはい、ごめんね」

『わかればよろしい』

店長「そこ、Aちゃんと叶望ちゃん。
サボってないで働いて」

『すみませーん』

叶望「頑張りまぁす」









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