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近くに居た人がなんとか男を必死に抑えていて、
横たわる翔太は顔中痣だらけで、ところどころ血が出ている。
もう抵抗する気力もないのか、だらんとした手で男の腕を掴むもただ殴られ続けていた。
私は、
彼を止めようとも出来ず、
感情のままに泣き叫ぶことも出来ず、
ただ、呆然と見ているだけだった。
知らない男は私に背中向けていて、顔を見ることは出来なかった。
目の前で起こった初めて出来事に私はただ恐怖しかなくて、
気づけば私はその場から離れるように走って逃げていた。
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『…っ！！…………夢…か、』
目が覚めると体中汗が出ていて、心做しか息も上がっている。
……懐かしくも、胸糞悪い夢だ。
昨日スマホでメッセージを送って、
ソファに横になった時に寝てしまったみたい。
時計を見るとすでに起きる予定の時間を過ぎていて、
朝食も食べずに、急いで身支度を整え会社に向かった。
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『おはよーございまーす……』
いつも通り挨拶をしてデスクに付こうとするが、
入った瞬間、何故か周りの視線が私に集まる。
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「おい、A」
『？……はい』
課長が私を呼び、紙を持って私に近づいてくる。
「これはどういうことだ？」
何かあったのかと思い、紙を受け取り目を通す。
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『……え、なんで』
確認したはずの発注数と提出した書類に記載された発注数が違っていた
「お前、このミスがどれだけ重大なことか分かってるのか」
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頭が真っ白になった
確認したはずの発注数より少なく発注されていて
「お前だから任せていたのに、見当違いだったようだ。…残念だよ」
『っ、』
俯く私に怒りをぶつけるかのように、課長が持つ残りの書類を投げつけられる。
『っ、……すみませんでした、』
投げつけられてばらまかれた書類を急いで片付ける。
「…チッ、これだから女は」
課長の小言も耳に入らないくらいに私は焦っていた。
私は確認したはず。
…いや絶対、確認した。
なんで、どうして、誰が、
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…そういえば、取引先に行く前
パソコンいじった時に髪の毛が落ちてた。
……明るめの茶髪
確か、
一昨日残業だったのって、
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廉「A、大丈夫か？」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - とても面白くて一気読みしていました！続きが気になるので、宜しければパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします！ (2021年6月24日 1時) (
レス) id: 8cb2e2585a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 『殻を知らない蛇は』を読んで、とても面白いなと思ったのでこちらの作品も読ませていただきました！続きが気になるのでパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします！ (2021年6月22日 21時) (レス) id: 22c18f65d8 (このIDを非表示/違反報告)
sweetlarme(プロフ) - Rieさんのお話どんどん続きが気になって一気読みしちゃいます。続きが読みたいので、良ければパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2021年6月3日 23時) (レス) id: cc4072ce2b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - パスワード教えていただきたいです！ (2021年6月2日 19時) (レス) id: 0501681899 (このIDを非表示/違反報告)
An(プロフ) - Rieさんの世界感とっても好きです。宜しければパスワード教えて頂きたいです。続きがとても気になってます、、 (2021年6月2日 18時) (レス) id: 9f0db7920c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rie
| 作成日時：2020年1月17日 0時
