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それから数日が経ち、
岸くんも磯辺さんも職場に馴染んできた。
良い意味でも、
……悪い意味でも。
昼休憩の時間になると、廉の周りにはランチのお誘いをしに我こそはと女が群がってくる。
以前は、そんな廉が私のところにビニール袋を片手に逃げて来てはなんだかんだ一緒に食べていた。
最終的に女共がその様子を見て帰っていくから、毎回お誘いに来るのは一体なんだろう、と思っていたが、
相手が私だから廉を取られないだろうと女性陣が思ってる。ということを小耳に挟んだ。
それで態度を変えるとかは無いが、元々キツかった自分の目がさらに鋭くなった気がする。
＿＿＿＿＿そう、以前は。
そんな彼女達の日常は磯辺さんによって現に崩されている。
磯「永瀬さんっていつもコンビニなんですか？」
廉「そうやけど。てか着いて来んな」
磯「えー、一緒に食べましょうよぉ」
廉「何で昼休憩までお前と一緒じゃないとあかんねん…」
彼女達の視線の先には、両手でお弁当を持ち廉を追いかける磯辺さんとそれを面倒くさそうにあしらう廉
「Aさん！何で永瀬くんと食べないのよ！」
「私、磯辺さんよりAさんがいい！
あの子グイグイ過ぎて無理だもんっ」
「Aさんだから毎回私は諦めてたのよ？」
『いや、私に言われても……』
.
こうなったのは、いつものように廉と一緒に昼休憩を過ごしていた日のこと。
昼休憩が終わり私がお手洗いに行った時だった。
磯「なんでAさんが永瀬さんと食べてるんですか？」
『……え』
突如現れた磯辺さんはまるで私を待っていたかのように壁に寄りかかってじっと私を見ている。
磯「別に彼女でもないのに、永瀬さん独り占めしてずるいですよ！」
『え、いや……』
磯「これからは私が永瀬さんと食べるんで邪魔しないでくださいっ」
『え、いや、あ、はい』
その後も事ある毎に磯辺さんが言ってくるので、
私は廉を見捨てて岸くんと食べることにした。
廉も助けを求めてこちらを見ている。
申し訳ないが、その視線に気づかないフリをした。
…ごめんね、廉。
面倒事は避けたいんだよね。
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はる - とても面白くて一気読みしていました！続きが気になるので、宜しければパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします！ (2021年6月24日 1時) (
レス) id: 8cb2e2585a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 『殻を知らない蛇は』を読んで、とても面白いなと思ったのでこちらの作品も読ませていただきました！続きが気になるのでパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします！ (2021年6月22日 21時) (レス) id: 22c18f65d8 (このIDを非表示/違反報告)
sweetlarme(プロフ) - Rieさんのお話どんどん続きが気になって一気読みしちゃいます。続きが読みたいので、良ければパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2021年6月3日 23時) (レス) id: cc4072ce2b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - パスワード教えていただきたいです！ (2021年6月2日 19時) (レス) id: 0501681899 (このIDを非表示/違反報告)
An(プロフ) - Rieさんの世界感とっても好きです。宜しければパスワード教えて頂きたいです。続きがとても気になってます、、 (2021年6月2日 18時) (レス) id: 9f0db7920c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rie
| 作成日時：2020年1月17日 0時
