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もう酔いなんて覚めていた。
それからは廉にも言っていない
一人で悩んでいた事を気づいたら岸くんに話していた。
どこまで岸くんが知っているのかは分からないけど、
もう一人で悩んでるのは疲れてしまって、
元彼の翔太のこと。
大学でのこと。
今、悩んでいることを全て話した。
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岸「そう、だったんすね…
話してくれてありがとうございます」
隣に移動しずっと背中をさすってくれていた彼は
そう言うと震える私の手を握った。
岸「辛かったですよね。怖かったですよね。」
心が少し軽くなった気がした。
人は弱っている時に優しくされると泣いてしまうのか心理で、
私は泣き顔を隠すように岸くんの肩に頭を寄せた。
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それから私が落ち着くまでずっと泣いている子供をあやすかのように背中を撫でてくれた。
岸「家まで送ります、……立てますか?」
岸くんは2人分の荷物を持ち、私の肩を抱いて部屋を出る。
お店を出る時も店員さんに見えないようになのか
私の顔を隠すようにして歩いてくれた。
さりげない優しさにまた涙が出そうになる。
なんとかシートベルトをして、彼の車に揺られながら私の家へと向かった。
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岸「…Aさん……Aさんっ」
ぼんやりとした視界の中、岸くんの声で目が覚める。
岸「家まで、歩けますか?」
『…うん、大丈夫、』
重たい足をなんとか動かして、車から降りる。
窓越しに見えた岸くんは心配っていう顔をしていたけれど、巻き込むわけにはいかないの。
……これは私の問題だから
岸くんに軽く手を振って、部屋に入る。
携帯を開くとあいつからのメールと着信が溜まっていた。
ーー俺が悪かったから。
ーー今度会うだけでもしてくれない?
ーーあの時のこと、謝りたい。
『…っ、』
……悪いと思ってる、か。
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これっぽっちもそう思ってないくせに。
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大学生の頃、誰かに嫌がらせをされていた。
その内容は私と知らない男がベットで寝てる写真で
でも私は1回も男の人とそういう事をしたこともない。
ましてはその写真に写ってる男のことを知らない。
よく見たら合成って分かるはずなのに
皆は馬鹿みたいにその写真を信じたんだ。
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元彼を翔太に変えてしまいました汗
クズ男のイメージがピッタリで汗
刺さないでください汗
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はる - とても面白くて一気読みしていました!続きが気になるので、宜しければパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします! (2021年6月24日 1時) (レス) id: 8cb2e2585a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 『殻を知らない蛇は』を読んで、とても面白いなと思ったのでこちらの作品も読ませていただきました!続きが気になるのでパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 22c18f65d8 (このIDを非表示/違反報告)
sweetlarme(プロフ) - Rieさんのお話どんどん続きが気になって一気読みしちゃいます。続きが読みたいので、良ければパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2021年6月3日 23時) (レス) id: cc4072ce2b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - パスワード教えていただきたいです! (2021年6月2日 19時) (レス) id: 0501681899 (このIDを非表示/違反報告)
An(プロフ) - Rieさんの世界感とっても好きです。宜しければパスワード教えて頂きたいです。続きがとても気になってます、、 (2021年6月2日 18時) (レス) id: 9f0db7920c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rie | 作成日時:2020年1月17日 0時