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赤信号になり特に会話もすること無く、車内で流れる音楽だけが耳に通る。
『ねぇ、磯辺さんどう？』
廉「どうもこうもあらへんやろ、なんなんあのブス。
腕に胸なんか擦り付けられても何も感じんわ」
『おぉ…こーっわ』
廉「いや、本当のことだし。そっちこそどうなん？」
『いやぁ、岸くんがいい子すぎる！
私が重い荷物とか持ってたら手伝いますよ！って言って持ってくれてさ！』
廉「ふーん、ええ子やな」
信号が青になり、車が動き出す。
『自分から聞いといて、それだけ？』
廉「感想言ったやん」
『廉ってそういうとこあるよね』
.
『私…磯辺さん苦手、かも』
廉「そうやろな、まぁ俺もだけど。
…見たか？職場の女性陣の目」
あれだから女は信用出来ひんよな、こーっわ。
なんて言いながら廉は肩をすぼませる。
そう話してるうちに車が止まった。
廉「ほら、着いたで」
『ありがとー』
ドアを開けると春と感じさせないような冷たい風が肌を撫でた。
.
「「「カンパーーーイ！！」」」
知らない男の人の声を合図に歓迎会が始まった。
岸「Aさん！ 乾杯お願いします！」
『うぃー岸くんかんぱーい』
____カコン
たまたま隣になった岸くんと乾杯をしてグイッとお酒を飲む。
廉は相変わらず女性陣に捕まってしまったみたいで席が遠くなった。
いつもこういう時話す相手いなかったし、
今回も1人でお酒飲もうかなぁなんて思っていたけど
岸くん居るし寂しくないかも。
.
岸「あの！！！Aさんの好きな食べ物ってなんすか！」
『お酒、かなぁ』
岸「へぇ！！それ食べ物じゃないっすけど…笑
結構飲むんすか？」
『うん飲むよー』
岸「酔ったりしないんすか？」
『いや、すぐ酔う。
でも美味しいから飲んじゃうんだよね』
岸「そうなんすね！
俺も最近飲み始めたんですけどあまり美味しさ分からなくて、」
『そのうち分かるようになるよ』
岸「だといいっすけど、
…Aさんの飲んでるやつってなんすか？」
『これ？ビール』
岸「あ！俺、ビール知ってますよ！」
ビールぐらい皆知ってるだろとツッコミたくなったが、
こう…うげぇってなるやつっすよね？なんて岸くんが渋い顔して言うから
その顔があまりにもおかしくて、
ツッコミ入れるのも忘れて自然と声を出して笑った。
『ビールは喉越しを楽しむお酒だからね、そりゃ苦いよ』
……あぁ楽しい
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はる - とても面白くて一気読みしていました！続きが気になるので、宜しければパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします！ (2021年6月24日 1時) (
レス) id: 8cb2e2585a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 『殻を知らない蛇は』を読んで、とても面白いなと思ったのでこちらの作品も読ませていただきました！続きが気になるのでパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします！ (2021年6月22日 21時) (レス) id: 22c18f65d8 (このIDを非表示/違反報告)
sweetlarme(プロフ) - Rieさんのお話どんどん続きが気になって一気読みしちゃいます。続きが読みたいので、良ければパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2021年6月3日 23時) (レス) id: cc4072ce2b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - パスワード教えていただきたいです！ (2021年6月2日 19時) (レス) id: 0501681899 (このIDを非表示/違反報告)
An(プロフ) - Rieさんの世界感とっても好きです。宜しければパスワード教えて頂きたいです。続きがとても気になってます、、 (2021年6月2日 18時) (レス) id: 9f0db7920c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rie
| 作成日時：2020年1月17日 0時
