嫌いな日 ページ10
ーーーピンポーン…
家のリビングにインターホンの音がなりひびく。
「はーい!」
私はソファから立ち上がって、床にトンと降りた。
部屋を出ると、少し長めの廊下。
私はそこを駆けて渡り、玄関にある靴を履く。
ーーガチャ…
「寒っ…!」
暖房のきいている家の中と真冬の外の温度差は相当大きいらしい。
「あれ…レン…?」
さっきまで話していたレン。
ジャージ?すごい薄着…。
私は駆け寄ってレンに話しかけた。
「ひょっとしてお祝いして欲しくなった?」
冗談半分でレンの顔を覗き込もうとする私に、レンはなにも言わず、きゅっと私に抱きついた。
そしてそのまま、私の手を握った。
「…なんだって伝わるんだろっ…こうすればっ…」
涙が混じった声。
私はそれに、あの言葉を思い出す。
『…大丈夫大丈夫。離れたくなかったら手をつなぐんだよ。そしたら何だって伝わるんだから。』
「…家、入ろうか?」
「…ああ。」
私がレンの手を引くと、レンは下を向いたままついてきた。
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革ベルト
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うぶめ - レンくん大好き!!続きも頑張ってください!! (2016年2月19日 17時) (レス) id: cb793dd2ae (このIDを非表示/違反報告)
桃羽 - す、すごい泣きそう... (2015年6月10日 3時) (レス) id: 295490268f (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (2014年10月2日 19時) (レス) id: 23aa123a0b (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (2014年10月2日 19時) (レス) id: 23aa123a0b (このIDを非表示/違反報告)
咲音サクラ(プロフ) - ぞ・・・続編?!楽しみです〜もちろん続編もお気に入りに追加ぁぁx!!! (2012年9月10日 18時) (レス) id: 03c04325e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう( ´・ω・` ) | 作成日時:2012年8月18日 18時