鏡音レンが貴方の6倍大好きですが何か？(^ω^ )

またか ページ7

「あそれわっしょい！」


「んぐっ？！？！」


…こいつまたか。


「いいかげんにしないとレン病気になっちゃうでしょ？」


リンはにこにこ笑いながらレンの口にお酒入りと思われる瓶を押し付けている。

レンは口を硬く結んで受け入れまいとリンをおしている。


「んぐっ…はあっ…おまえなにす…んだよ…」


「大丈夫？」


私がリンを引き離して覗き込むと、レンは「ちょっと口に入った…」と小さく呟いた。

「取り敢えずそれしまって…気が遠くなりそう…。」


「むぅ…失敗か…」

リンは不満そうに頬を膨らませて、しぶしぶ瓶をしまった。


「水…」

レンはとぼとぼ歩きで冷蔵庫に向かい、その前に立った。
とりあえず…酔ってはないみたい。


「あれ…。」


レンは一生懸命空気中に手を行き来させている。


「どうしたの？」


「…取っ手がない。」


「…あるよ。君は馬鹿かい？」


…前言撤回。ぜんぜん酔ってる。


「狐鉄…俺一応頭いい方なんだけど。」


尚も目の前にある取っ手を見事に空振りしながら話すレン。
今も狐鉄さんじゃなくて蘇芳狐の方見て話してるし…


「レン、本当に大丈夫？」


「…」


お酒が回ってきたらしい。返事しないしぼけっとしてるし。


てゆーか…


「リンは結局なにがしたいのよ…。」

私はにやにやしっぱなしのリンを見つめる。
リンは「んー？」と私を見ると、にいっと笑って親指をたてた。


「だって面白いじゃん！」


「それしかないだろ☆」


「このバカップルめ」

なに2人で楽しんでんのよ…
私だって…レンともっと話したかったのに…。

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