無くしたくない(2)〜レンside〜 ページ45
「じゃあ、この世界で怖く無くて、優しくて、Aにとって大事なものは?」
「レンとっ…リンとミクオとっ…家族とっ…幸せなこととっ……言い切れないくらいあるっ…」
「じゃあ…さ。生きるのも…悪くないと思わない?」
「…かも…しれない…」
あとは何も言わず、ただAを抱き締め続けた。
Aの母さんは何か決意したような表情になり、口を開いた。
「…A、転校やめようか。」
「…いいの?」
Aは恐る恐る顔を上げ、Aの母さんは優しく微笑んだ。
「レンくんがいてくれるなら…安心だなって思ったから。」
Aは瞳を輝かせて俺を見た。
俺が笑顔になると、嬉しそうに抱きついた。
「ありがとうっ…ありがとうっ…!」
久しぶりに聞いた気がする、Aの「ありがとう」。
その言葉に、Aの母さんも俺も幸せな気分になる。
俺はもう一度、Aを強く抱きしめた。
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うぶめ - レンくん大好き!!続きも頑張ってください!! (2016年2月19日 17時) (レス) id: cb793dd2ae (このIDを非表示/違反報告)
桃羽 - す、すごい泣きそう... (2015年6月10日 3時) (レス) id: 295490268f (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (2014年10月2日 19時) (レス) id: 23aa123a0b (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (2014年10月2日 19時) (レス) id: 23aa123a0b (このIDを非表示/違反報告)
咲音サクラ(プロフ) - ぞ・・・続編?!楽しみです〜もちろん続編もお気に入りに追加ぁぁx!!! (2012年9月10日 18時) (レス) id: 03c04325e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう( ´・ω・` ) | 作成日時:2012年8月18日 18時