鏡音レンが貴方の6倍大好きですが何か？(^ω^ ) (ページ13)

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行方不明？！～レンside～ページ13

「ふぅ…」

自宅の玄関まで着くと、俺は溜息をついて口元の空気を白く濁した。

実際に帰ってみると結構びびるもので、ドアノブを引くのを少しためらった。

ーーーーガチャ

恐る恐る扉を開ける。
中はしんとしていて、その空気が余計に俺を圧迫した。

「リン…？」

リビングに電気はついていなくて、リンが部屋にいると理解する。

階段を登り、二番めの扉をそっと開ける。

「…ねてんのか…。」

散らかった(というかもうゴミ置き場)部屋の中にあるオレンジ色のベッド。

中心がもふっと盛り上がっているから、多分布団の中で丸まっているんだろう。

俺はそのまま扉を閉め、もう一度リビングに戻って、リンが起きてくるのを待った。

…けど。

ーーーーーーーーーーーーー

「おきねー…。」

何時間ねてるんだろう。
もう…夜中なのに…。

俺はもう一度階段を登って部屋を覗いた。

「リン？」

…返ってくるのは、沈黙だけ。

「っと…」

俺は床に散乱する物を避けながらベッドに近寄る。
布団をめくってみると、そこには…

「…っ？！」

ーーリンは、そこにはいなかった。

「それじゃっ…リンはどこにっ…」

どうやら布団はたまたま盛り上がっていただけらしく、何度確認してもそこにはリンのケータイが置いてあるだけで、リンはいなかった。

俺は真っ先にリビングの受話器のもとへと向かった。

一番はじめにかけたのはA。
ひょっとしたら家に邪魔してるのかもしれない。

『もしもし？』

「Aっ！リンそっちに行ってないかっ？！」

『えっ…来てないけど…』

「そう…か…。」

『なに？どうしたの？』

「実は…リンが行方不明で…」

『え？！じゃあ私…ミクオに連絡してみる！』

「ありがとう…。俺はうちの周り探ってみるよ。」

「りょうかい！」

Aは受話器の向こう側で元気に言うと、電話をきった。

俺は外に出て、近くの公園や広場をまわった。