鏡音レンが貴方の6倍大好きですが何か？(^ω^ ) (ページ2)

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意外な過去ページ2

「えっ？！なにそれコスプレッ？！レン超かわいいいっ！」

部屋に入ってくるなり、リンは目を輝かせて狐鉄さんに抱きついた。

「…」

そして狐鉄さんは何故動かない！

「リン、それレンじゃないと思うよ。そんな可愛くないでしょ。」

ドアの影からひょこっと顔を出したのはミクオで、じっと狐鉄さんを見つめている。

「うそっ…！あ、そっかレンこんな可愛くないや」

そう言ってぱっと手を離すリン。
レンはイラッとした表情でリン達を見る。

「人を可愛いかそうじゃないかで判断するな。」

「じゃあこの人…」

「無視かよ。」

リンとミクオは首を傾げる。

「…」

「あっ…狐鉄っ…！」

狐鉄さんは無言で部屋をでる。
レンはその後を追って、彼の細い手首を掴んだ。

「どこ行くんだよっ…！」

「…これ以上人を巻き込んだらいけない。また蘇芳狐がくる前に帰らないと「蘇芳狐ちゃん？なつかしー…」

リンはぽけっとして言う。

…って、え？

「…なつかしいって、え？どういうこと？」

動揺しているのはレンも同じらしく、ぽかんと口を開けている。

「んー？蘇芳狐ちゃんね～…昔リンと仲良くしてくれてた狐ちゃ～んっ♡…あ、コテツって聞いたことあると思ったら…弟くんだねっ！かわいいいっ！！」

そう言ってまた狐鉄さんに抱きつく。

「蘇芳狐が…君と？」

抱きつかれたことになんのツッコミも入れずに尋ねる狐鉄さん。

「そうだよ～！でもある日突然会えなくなっちゃって…。ねね！コテツくん蘇芳狐ちゃんに会わせてよ！会いたい会いたいっ！」

リンはぶんぶんと狐鉄さんを振り回した。
「無理だ」と何度も否定した狐鉄さんだけど、なかなか折れないリンを見てため息をついた。

「君なら大丈夫かもしれない…かも。」

狐鉄さんは「でも」と続ける。

「怪我をしても知らないよ。」

リンはそれににこっと笑って、「大丈夫大丈夫！」と返事した。

「？？…よく流れがわかんないんだけど。」

ミクオはうーんと腕をくんでいる。
そんなミクオを見てレンはめんどくさそうに話し出す。

ー数分後

「おお！なるほど！ようやく理解した！」

「お前もう一回国語の勉強してこい」

何分もかかって説明を理解したミクオは手を打った。

「…行かないの」

狐鉄さんはずーっとこのセリフを口にしている。

「もう行けるよ。」

レンはすっと立ち上がる。私達はその後ろについて部屋を出た。