Hello (ページ1)

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はじめましてページ1

　
　
　
　
暖かい風が頬を擽る。

桜の花びらがヒラヒラと降ってくるよく晴れた日。

今日は大学の初登校。

私は視覚デザインに興味があって、

ここに必ず受かりたかったから去年の放課後は美術教室に籠った。

そのおかげか無事に合格し初登校の日を迎えた。

「おはよ〜〜う！」

白いシャツにジーンズのシンプルな格好が似合う彼女は

私の高校からの親友ソラ。

彼女も同じ大学の彫塑科に合格した。

「ソラは春が似合うね〜」

「 Aも似合うじゃん、女神って感じ」

「わたしは冬が好きだよㅋㅋ 」

初めての環境に緊張していたけど、

私たちの空気で話していたらそんな心配も要らないように感じた。

「あ、そうだソラ」

「ん〜？」

「お昼にさ近くのカフェ行かない？」

「いいねぇ、Aのセンスにハズレ無しㅋㅋ 」

「そんな期待にしないでよ！」

お昼の約束をしたところで丁度学校に着いた。

途中までは一緒だけど学科が違うから途中でバイバイした。

教室で暫く待っていると教授が来て簡単に自己紹介をした。

次は私たちの番みたい。

デザイン科は少人数クラスだから、

覚えるのに苦労は必要なさそうだ。

クラスメイトの名前と特徴、好きなことを簡単に覚えて

自分の番が回ってきた。

「はじめまして、Aです。趣味は... 」

一通り言い終わると、

みんなニコニコしててよろしくね！と言ってくれた。

第一関門は無事にクリアした。
　
　
　