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「Aー？ ちゃんと用意しとるかぁ？」
「…んー、」
「ほんまかぁ？ お泊りの準備やでー？」
そして、また我慢の平日が過ぎて、やってきた土曜日。
今日と明日は、家族で出かけるみたいだから、着替えて、髪整えて、メイクして、ってそれなりに身支度をする。
ん、いいんじゃない？ 先週買ったマスカラめっちゃまつげ伸びるし、今日のわたし、まだ盛れてるほうだわ、自撮って友達に送りつけてやろうかな？笑
なんて、思ってたところに、パパが部屋をノックしてきて、ポンと放り込んできた、爆弾みたいなひとこと。
うわ、そうだった、今日と明日で、1泊、どこかに泊まりに行くんだった。
「…………あ、…」
「あちゃ、忘れちゃってた？」
「…ごめん、今からする、笑」
「ん、わかった。 大丈夫、大毅には黙っとくから。笑 でも、急げ急げやで？」
えー、どうしよ、1泊って何いるんだろ？ とりあえず下着と部屋着と、あと明日の服？
寝るってことは、お風呂に入るから、メイク落としとシャンプーとコンディショナーと洗顔と、ドライヤーもいるし、朝起きたらヘアアイロンもいるでしょ？
鏡、メイク道具、化粧水、乳液、ヤバい、この入院セット持って行ってたバックじゃ入んない、あれ使っていいかな、ごろごろーってするやつ、なんだったっけ？名前。笑
部屋を出て、物置部屋から引っ張ってきて、そこに全部詰める、きたないけと、まぁいいっか。笑
よし、できたできた、生理もこの前終わったし大丈夫だよね？ あ、ちがうわ、薬！ 危ない、今のわたしにいちばん大事なものじゃん。笑
最後に、携帯と充電器と補助充とイヤホン、もうさすがになんも忘れてないでしょ。
ごろごろのバッグをグッと持ち上げて、階段を降りる。
そしたら、半分ぐらいのところで、ちょっと疲れちゃって、リビングにいた大毅くんに駆けつけてもらった、あざまる水産。笑
今、準備してたやろ、って、もー、パパのバカ、黙っとくんじゃなかったの？
「おとんは何も言うてないで、」
「…え、じゃあ、なんでわかったの、」
「謎のおまえ待ちはそれしかないかなって。 顔見て確信したわ。笑」
そのまま、荷物を車に乗せて、パパのワクワクした掛け声と共に、出発する。
ってか、まだ聞いてないんだけど、今日って、どこ行くの？笑
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みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
