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「…え、まじ？ …いいの、？」
《ほんまは嫌やけどな？ おまえみたいな、絶対返ってくる保証ないやつに金貸すとか一番。》
「…絶対、返す、！ …絶対、返すかっ、……」
ヤバい、喜びすぎた、咳止まんない。笑
電話していいスペースって、結構響くからさ、通る看護師さんにバリバリ見られてたわ。
あー、しんど、大毅くんが、LINEで何回お願いしても、どんだけしつこくしても、聞いてくれなかったせいだからね？
これでムリだったら諦めようと思って、今日も病室に来てくれたパパが帰った後に、鬼電してやった。
そしたら、勉強してたみたいで、うるさい、ってめっちゃ低い声、でも、なんだかんだ、最終的には優しいのが大毅くん。笑
明日、おとんの代わりに俺がおまえんとこ行くから、それまでにある程度決めといて、って。
あ、実は、いっしょにひとつのものを買うことになったの、大毅くんが割り勘なら立て替えといたる、って言うから。
えー、明日？ 明日か、まだ酸素つけてると思うからヤダなぁ、ダサいの見られたくないんだけど、布団から目だけ出すスタイルでもいいかな？笑
「なんで、目だけなん。すっぴんやから？笑」
「…ちがう、酸素つけてるから、…ダサいから、見てほしくないの、」
「酸素？ あー、カニューレ？ 別に気にすんなや、おまえがカニューレつけてんのぐらい、見慣れてるし、」
「…え、なんで、？」
でも、そしたら、次の日来た大毅くんが、そんなこと言うから、思わず飛び起きそうになったわ。
昔、ずっとつけてたやん、それって、0歳、1歳の話でしょ？ そんなんも覚えてんの？
それじゃなくても、写真とかでも見たことあるし、って、いや、今と昔とは全然ちがうじゃん。
もう、めんどいから、しんどくなかったら身体起こして？って言われて、結局は、手引っ張って起こされる。
ダサないやん、頑張ってる証拠やん、って。
うるさい、良いこと言ったような顔するな、バーカ。
「で、何する？ 俺もちょっとは考えてきたけど、おまえのほうがセンスええやろうから、決めて？」
「…え、？…あ、えっと、…この前さ、めっちゃ寒かった日あったじゃん？ その日、パパが、毛玉だらけのマフラー巻いてきたから、…これ、」
「ん？………うわ、俺も同じの見てたんやけど、ほら。笑」
「…待って、うそでしょ？ マネしないでよ。笑」
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みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
