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「…ぉん、そっか、」
「……ん、…」
「退院したら、次何色にするん？」
「…わらった、絶対興味ないじゃん。笑 …気遣わなくていいよ、ありがと、」
でもね、この話はもうどうてもいいの。
ショックだけど、ちょっと日常に暇ができたぐらいで、友達はわたしの味方だし、その辺に愚痴っとけば、今までの失恋も全部解決してきたし。
だから、今まで通り、それ以外の人たちには、なんにも言わない、けど、心配はかけたくないんだよね。
痩せたこともそうだけどさ、いつもレイジと電話してた時間に、わたしが病室にいるとか、そういうとこも気づきそうじゃん？
それにビビって、友達と、夜ご飯前まで会って、そっから電話してたのを、最近は、その足で屋上に行くようになった。
それで、シンプルに寒くて風邪ひいたの、バカでしょ？笑
咳が治んない、小児科に行けない、やることがない、暇になる、屋上に行く、の繰り返し。
勉強しろ、って強く言われないことだけは、正直、好都合かな。
学校もどうでもよくなってきた、別に卒業できなくてもいいし、なんか、楽しく生きさせて？って感じ。
「じゃあな？ 早よ、咳治せよ、？」
「…ん、…じゃあね、 」
でも、だからといって、勉強から少し離れてる今が、楽しく生きられてるかと言ったら、そうでもないのが、もどかしい。
生きてるのが暇、わたし、今、なんに向かっていきてんだろう。
いつかは、優しいママになりたいけどさ、そこまでの間が全然ないんだわ、病気治してから、結婚するまでの間が。
どうすんの？ 働くの？ どこで？ フリーター？ にしても、なにができんの？ コンビニ？ それ高校卒業してなくても大丈夫？
今日も、屋上から、ほとんど真っ暗な空を見上げて、ただただ不安になる。
そして、咳をして、そろそろご飯だし帰ろっかな。
そう思って、点滴を引いて、足を踏み出した、その瞬間、
久々に、ドックンと心臓がはねて、からだの奥から強く鷲掴まれては、あまりの痛みと衝撃に立っていられなくなる。
「…ちょっと、お嬢ちゃん！？……看護師さんっ！ 女の子倒れたわよっ！？」
痛くて痛くて、苦しくて、気持ち悪くて、どうなってんのかわかんなくなったと同時に、聞こえた、ガシャンって音。
ヤバい、これ、点滴スタンドごといったわ。
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みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
