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だから、言い方おかしいけどさ、悲しませなきゃ、って思った。
ちゃんと、悲しんで、つらいって、苦しいって叫ばせなきゃ、って。
「…はいはい、俺が取ってくるから。 どこにある？」
「……ほかのが、入ってるの、とっ、…いっしょに、」
「ん、わかった。 すいません、中間さん、少し待ってていただいていいですか？」
ぐっと力を入れて、起き上がる。
けど、昨日なんかほとんど1日中、寝てボーッとしてたし、だからかわかんないけど、地味に頭痛いしで、それだけでクラっとした。
神山さんは、すごいよね、そんなこともすぐわかるし、上手に、上手に悲しんでる。
また、ふらりと横たわったベッドの上から、パパさんを見上げるけど、たぶん、今の状況を全然不思議に思ってない。
変わらない顔、待っててって言われたから、待ってるだけのかしこい犬みたいな。
すぐ見つけてくれたみたいで、神山さんが帰ってきたのは、ほんの数分後。
はい、って、私の手に、なぜか、3つの手紙が置かれる。
あれ？って思って、神山さんを見たら、もうひとつは、�霤弔気鵑里�まもり、だって。
「……あの、……これっ、」
今度は、ゆっくり起き上がって、ベッドの上に座る。
手紙、って言っても、それは、ただ、4つに折り畳んだだけの、おえかきちょう。
だけど、なんか無意識に両手で持って、パパさんの方に差し出せば、パパさんの目に色がついた。
えっ？、って、声とともに。
さっきまでは、ほんとロボットみたいだったから。
「……くれんの、？」
「…ん、……」
「………ありがとう、…」
そして、今度こそ、不思議そうな顔をして、その1つを開いた。
よかった、わたしの方じゃなくて。
開けた瞬間、きれいな手が、グッと目元を覆い隠したのを見て、そう、気づく。
「……お誕生日、…おめでとう、ございますっ、」
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ぱぱへ
おたんじょうび おめでとう！
こんにちは！ のんだよ！
きょうは ぱぱの おたんじょうび です！
いっしょに ろうそく ふー しようね！
のんは ぱぱが だいすきだよ！
かいしゃ がんばってね！
のんも ちっくん がんばる！
ぱぱ だーいすき！！
のんより
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みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
