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急変、したんだって。
昨日の、夜ごはん前に。
ほんとに、急、だね、急。
突然、いきなり、あっという間。
だって、つい、この前さ、いっしょにコテージ行って、川遊びしたじゃん、カニみたじゃん。
あの時は、体調崩したわたしの、心配までしてくれて。
絵書いてたのに、しゃべってたのに、笑ってたのに。
「…ただいま、A。 遅なってごめんな、？」
照史先生につられて、泣いた。
ボロボロ、みっともないくらい。
でも、そしたら、だんだん苦しくなってきて、照史先生に、仕事させちゃった、ほんとは、もっと泣きたかっただろうに。
照史先生に、お姫様抱っこされて、運ばれたのは、個室、たぶん、気遣ってくれたんだと思う。
神山さん呼んでくれて、ここで持っといたって？って、口の前で酸素のマスク持っててくれて。
おかげで、枯れるまで泣けた。
枯れ果てたら、寝てた。
「……ん、……」
「ん、…外、夜やと、だいぶ寒なってきたわ。 Aは、寒ないか？」
「…………ん、…」
目が覚めたら、神山さんはいなくなってて、腕には点滴、酸素はマスクじゃなくてダサい鼻のチューブのやつ。
ずっと天井見てたら、夕方になって、パパが来た。
絶対いつもより早く来てくれた、わかんないけど、そんな気がする。
それに、知ってるのに、何も言わない。
パパも目真っ赤になってんのに、まぶた腫れぼったくなってんのに、ってそれはいつもか。
パパも、気遣ってくれてんだね。
でも、今、頭なんも考えられなくて、何を言ったらいいのかわかんない。
それぐらい、…なんだろう、それすら思いつかないわ。
ただただ、天井が白いだけ。
「ほんなら、また明日な、？ おやすみ、しっかり寝るんやで？」
気づいたら、面会が終わる時間。
1日が終わる、日が変わる、パパなんか、わたしの頭撫でながら、簡単に、明日、って言う。
静かにドアが閉まった、そしたら、急に不安になった。
明日、明日は、わたし、じゃないよね？
急変するかもしれない、じゃなくても何かが起こってどうにかなってしまうかもしれない。
わかんないよ、わかんない、でも、わかんないから、怖いの。
ダメだ、また泣いちゃう。
目の前に見える自分の手が、震えてるのがわかった。
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みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
